友の庭に冬蝶を見てから、冬の虫の句が気になり歳時記を読んでみました。
冬の蝶・蜂・蝿・蚊・蛾・虻・蝗・蟷螂そして綿虫・ざざ虫と多くの虫が季語に
なっていました。
冬の虫と言えば、声・様子ともに哀れで句作の興味を惹く存在です。
その筆頭に村上鬼城の 「冬蜂の死に所なく歩きけり」があります。歳時記に載せられたほとんどの句が「哀れ」をテーマにしたものでした。しかし その中にあって、ほっと出来る句も僅かながらあり勇気付けられました。
冬蝶の高舞ふちから滝行場 鍵和田秞子
凍て蝶のきらめき渡る山湖かな 中川宋淵
冬の蝿ゐて憎からず母来る日 池田弥生
批評うるさしや野壺に冬の蝿 鷹羽狩行
歩くのみの冬蝿ナイフあれば舐め 西東三鬼
冬の蜂尻を耀らし爆心地 岸風三楼
雪虫に生殖の意を見つつ臥す 軽部鳥頭子
雪虫や子を呼びに出て雪深き 原田種茅
しかし、出来た句は「黄の翅を陽に透かしおり冬の蝶」(愚足)でした。
冬の蝶・蜂・蝿・蚊・蛾・虻・蝗・蟷螂そして綿虫・ざざ虫と多くの虫が季語に
なっていました。
冬の虫と言えば、声・様子ともに哀れで句作の興味を惹く存在です。
その筆頭に村上鬼城の 「冬蜂の死に所なく歩きけり」があります。歳時記に載せられたほとんどの句が「哀れ」をテーマにしたものでした。しかし その中にあって、ほっと出来る句も僅かながらあり勇気付けられました。
冬蝶の高舞ふちから滝行場 鍵和田秞子
凍て蝶のきらめき渡る山湖かな 中川宋淵
冬の蝿ゐて憎からず母来る日 池田弥生
批評うるさしや野壺に冬の蝿 鷹羽狩行
歩くのみの冬蝿ナイフあれば舐め 西東三鬼
冬の蜂尻を耀らし爆心地 岸風三楼
雪虫に生殖の意を見つつ臥す 軽部鳥頭子
雪虫や子を呼びに出て雪深き 原田種茅
しかし、出来た句は「黄の翅を陽に透かしおり冬の蝶」(愚足)でした。