575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

芭蕉の声   麗 

2005年12月22日 | Weblog
「鳥が教えてくれた空」などの著作で知られる
三宮麻由子さん(4才で視力を失ったそうです)が、
松尾芭蕉は一体どんな声をしていたのだろう?
という文をある雑誌に書いておられました。

今まで何度も目にした芭蕉の俳句ですが
彼の声に関心を抱かれたことがとても新鮮でした。
彼女の想像では「伊賀なまりの混じったよく通る細い声」ではないかということでした。
少し枯れが入っているけどハスキーまでは行かないでほしいとも。。。

アナウンサー出身の私にとって、人の声にはかなり敏感だと思っていましたが
それはあくまでテレビやラジオに出てくる人の声。
亡き人の声は想像さえしたこともなく
芭蕉が自分の句を紹介するとき、一体どんなトーンで披講したのだろうと思うと
私まで楽しくなってきました。

他者の書いたものを読むことが多いアナウンサーという職業。
クセのないように、また作者の意図を考えながら読むということを
常に心がけていますが
俳句を声に出す作業も以外に奥が深いかもしれません。  麗

コメント (1)
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連句 恋の3句

2005年12月22日 | Weblog
発句 南天や京の小路を踏み迷う   遅足
脇  雪見障子に酌み交わす友    久々
雑  威勢よい言葉の後のサイノロジー 長良
雑  高天原は静かなるらん      遅足
月  月の土地分譲中とメールあり   久々
秋  行きつ戻りつ色めく紅葉     長良

秋  先客の蟋蟀といる露天風呂   遅足
雑  期待はずれのお得情報     久々

 ここから恋の3句です。

恋の呼び出し  研修会ケータイ番号交換会   長良
恋        小窓を開きセレナーデ聞く   遅足
恋の余情    今日もまた隣のドラがやって来る 久々

 余情 猫がやってくる。あの人はもう来ない。
    失恋?恋はみのらなかったみたいですね。

    

次は

夏の月


と続きます。
  
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