575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

575の会 12月の投句です。

2005年12月14日 | Weblog
今月の兼題は「年の暮」などです。

年の暮れ新聞太くなりにけり 
賀状書く筆の止まりし夏の恋 
手術痕ひとつ増やして年暮るる 
湯豆腐のことことゆらり年守る 
煮凝りや父の年まで指を折る  
紙漉きの胴着のツギの牡丹かな 
占い本ずらり並んで年の暮  
虚ろ身に風吹き抜ける師走かな 
アルミ缶さがす生業暮早し  
極月の空に補助線引いてみる  
去年今年気ばかりあせる老支度 
年の瀬に小振りとなりし頑固爺 
鏡見て残時間知る年の暮   
珈琲に富士屋ホテルの冬紅葉  
愛という字を書きむなし冬の京 
鰭酒を嗅いで邪道と呟きぬ 
揺れ続く日本列島霜柱  
風呂吹に若い男の悲鳴かな 



番外
行く年や流れ逆らふ力無く  愚足
もういいか牛肉認めポチ笑う  長良
自衛軍省昇格しハクを付け   長良

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電飾の枯れ木に花はいとおかし   長良

2005年12月14日 | Weblog
 年々、電飾(イルミネーション)が派手?になっているように思う。
 枯れ木や常緑樹にも電飾がピカピカ。
 帰り花、狂い花、忘れ花、果ては”迷い花”か。
 当の樹木達はどう思っているのだろう。
 嬉しいだろうか。迷惑だろうか。

 人間が見てキレイと思えばいいのか…?

     電飾の花咲爺やサンタジー   長良



     幻の樹影を見たり迷い花    森村誠一

                                

  
 
コメント (1)
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