3月の投句が集まりました。
題詠は「芽」です。
御園座の芝居看板春の雪
重い雪庇の水滴春映す
早春やふくらむ花芽命満ち
縞蚯蚓発芽しそうな午さがり
万の芽の黒地の土手を埋め尽くす
胸元の風やわらかく春騒ぐ
街中に白マスク増えこぶしの芽
ものの芽や女体くさめをするたびに
初夜明けて木の芽摘みおり割烹着
うららかやヒヤリハットのガス切った?
逆光の辛夷の新芽恋予感
芽であると誰も言わないままである
伊予柑をむいて女になりにけり
街の灯に群れて少女ら芽吹くかに
茗荷の芽すっくと立ちぬ石隣
花芽立つ空梅林の深呼吸
たらの芽を揚げて味わう春の妙
芽吹き雨街に火をつけ逃げてった
ものの芽に魔法をかけて雨あがる
持てあます形状記憶の鉄の口
誰も摘む人なき海上の令法の芽

番外
かの詩より芽生えし想い青き日々(立雄)
初黄砂花粉興奮春愁い(長良)
校風や早寝早起き朝ごはん(長良)
幼子の並び替えたる官女かな(愚足)
林檎の芽妹に掘られし泣いた午後(童子)
題詠は「芽」です。
御園座の芝居看板春の雪
重い雪庇の水滴春映す
早春やふくらむ花芽命満ち
縞蚯蚓発芽しそうな午さがり
万の芽の黒地の土手を埋め尽くす
胸元の風やわらかく春騒ぐ
街中に白マスク増えこぶしの芽
ものの芽や女体くさめをするたびに
初夜明けて木の芽摘みおり割烹着
うららかやヒヤリハットのガス切った?
逆光の辛夷の新芽恋予感
芽であると誰も言わないままである
伊予柑をむいて女になりにけり
街の灯に群れて少女ら芽吹くかに
茗荷の芽すっくと立ちぬ石隣
花芽立つ空梅林の深呼吸
たらの芽を揚げて味わう春の妙
芽吹き雨街に火をつけ逃げてった
ものの芽に魔法をかけて雨あがる
持てあます形状記憶の鉄の口
誰も摘む人なき海上の令法の芽

番外
かの詩より芽生えし想い青き日々(立雄)
初黄砂花粉興奮春愁い(長良)
校風や早寝早起き朝ごはん(長良)
幼子の並び替えたる官女かな(愚足)
林檎の芽妹に掘られし泣いた午後(童子)