575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ケータイ小説    麗

2006年03月23日 | Weblog
雫井修介というミステリー作家をご存じですか?
1968年愛知県生まれで「犯人に告ぐ」「火の粉」などで最近、本屋さん
でも平積みされています。
この作家が携帯読書サイトで発信した「クローズド・ノート」という
小説に100万件のアクセスがあったそうです。
読書離れが進む若者がこのサイトを毎日見るのが日課になったとのこと。
単行本になったので早速読んでみました。

引っ越し先の部屋に置き忘れられた1冊のノート。それは小学生の先生だった
らしき女性の日記でした。読み始めると同時に主人公の日常は
その日記に支えられるようになっていきます。
これ以上は書けませんがとても心暖まる作品です。
会話文が多いのがケータイでの読書という新たなツールの特色ではありますが
ストーリーがしっかりしているので読み応えはありますよ。
元先生の愚足さんは涙なしでは読めないかも??

春は別れの季節でもあります。せつなくてちょっぴり泣きたい気分の時にもお勧めです。


コメント (2)
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