575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

名残の雪   麗

2006年03月30日 | Weblog
桜の開花宣言のあとに今日はうっすら雪景色。
寒の戻りでのどをやられてしまいました。

またまた本の紹介で恐縮ですが先日話題のリリー・フランキー作
「東京タワー」を読みました。リリーさんて外人さんかと思いきや
私と同世代の福岡生まれの男性コラムリストでイラストレーターなど多彩な
活動をしている方でした。やられました!
本の帯にあるように涙が流れて仕方ありませんでした。
こんなに泣いた本は久しぶりです。ぜひ男性陣に読んでもらいたい一冊です。

本の内容はタイトルにあるように「オカンとボクと、時々、オトン」という
リリーさんの複雑な家族の物語ですが、
小説版「母に捧げるバラード」という感じです。
この世に存在するひとりひとりに母親がいるという当たり前だけど不思議なこと。
その母親との別れをみんなが経験するのにみんなその恐怖に向き合って生きているという現実。
リリーさんの友人の松田美由紀さん(故松田優作夫人)が
「男は母親が死んでからやっと一人前になるのよ」という言葉が心に残りました。
長男は皆マザコン。と私は思っていますがいかがですか?
コメント (2)
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