575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

いただきまーす

2006年09月22日 | Weblog
9月の句会は、和気藹々、たくさんの事を学ばせていただきました。秋刀魚も美味しかったし・・・。
中でも印象に残ったのは、

 宿坊の夕餉の芋に手を合わす 龍

の句と、この句を巡るみなさんのお話。

多くの方が、「いただきます」と「ごちそうさま」は欠かさないとのこと。
「箸とらば・・・」と長い挨拶言葉を全部言い終わるまで食べることを許されなかったという思い出話には花が咲きました。

あるブログには、”夜行列車を待つ間のホームでのエピソード、”立ち食いそば屋で見たジーンズ青年の折り目正しさに心が洗われた”様子が書かれていました。

逆に、嘆かわしい話をマスコミから。
ある学校へお母さんから、「私たちは給食費を払っています。子どもたちに、いただきます、なんて言わせないでください」という抗議があったと・・。

両手を合わせて、多くの命をいただくことや、大勢の人の労働へ感謝する気持ちは、忘れられていく世情なのでしようか。

                      鳥野
 
コメント (4)
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