575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

ふたたび、特攻花

2006年09月08日 | Weblog
道端に一輪咲いていた黄色の花、コスモスに似た花形の、オオキンケイギク。またの名が「特攻花」です。
若き兵らが片道だけの燃料で翔びたっていった鹿屋飛行場に群生していたのを、誰言うとなく名付けたのだそうです。

いま一つの「特攻花」は、喜界島の海軍航空隊基地に咲くテンニンギク。こちらは証人もあって、隊員の一人が「この花が好きだから」と敷地の片隅に植えたのが元と知られています。

ところが、異議あり、の声。
「大君のために咲き、潔く散るのはサクラ」のほかにはない。まして外来種の花などは、もってのほか、と。

恐ろしい足音が近づいています。

先日掲出され、心打たれた”母さんの・・・”の句とは比べるべくもありませんが、

 之でよし百万年の仮寝かな
 すがすがし暴風のあとの月清し

大西瀧治郎の句です。
大西は源田実や旧伏見宮博恭らとともに、体当たりという非道な戦術を考え出した元凶。許せない。

           鳥野
コメント (1)
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