俳句誌「俳壇」八月号に載せられた脇本星浪氏の一文に心打たれました。
毎日の奉仕作業の中で、兄貴みたいな特攻飛行兵と知り合う。「のっぽ飛行兵」と呼ばれた四国出身の兵士はある日、僕たちを案内して自分の愛機のもとへ連れて行った。そして戦闘機を指しながら、
「これがなあ、母さんと乗る戦闘機。」 とぽつりと話した。
俳句などまったく知らなかったが、なんとなくリズムがいいなと、頭に残る言葉になった。一人以外に搭乗席などない戦闘機。 お母さんの写真でも貼っていたのか、ポケットに忍ばせていたのだろうか。と星浪氏は考える。 そして五・七・五のリズムを持つ、無名兵士の独り言を一句として記念に残したいとも書いていました。
愚足
毎日の奉仕作業の中で、兄貴みたいな特攻飛行兵と知り合う。「のっぽ飛行兵」と呼ばれた四国出身の兵士はある日、僕たちを案内して自分の愛機のもとへ連れて行った。そして戦闘機を指しながら、
「これがなあ、母さんと乗る戦闘機。」 とぽつりと話した。
俳句などまったく知らなかったが、なんとなくリズムがいいなと、頭に残る言葉になった。一人以外に搭乗席などない戦闘機。 お母さんの写真でも貼っていたのか、ポケットに忍ばせていたのだろうか。と星浪氏は考える。 そして五・七・五のリズムを持つ、無名兵士の独り言を一句として記念に残したいとも書いていました。
愚足