575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

飴とチョコ黙々と食う三ヶ日    朱露

2012年01月02日 | Weblog
      元旦の昼だけ息子ら三家族と新年会。
      長男家に集まるので次三男と私は楽。
      東京の長女は欠席で誰も何も言わず。
      「触らぬ神に祟りなし」と全員了解。

                



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かぐやひめ白粉こぼし霧氷かな    能登

2012年01月02日 | Weblog
芥川賞作家、南木佳士の本に触発され、佐久周辺の山を歩いています。
と言っても、還暦過ぎから始めた山歩き、
楽に行けそうな山を最重点に選んでいるのですが。
今まで行ったのは、浅間山外輪山(黒斑山)や蓼科山、
そして今回は、北横岳でした。

11月末、快晴なれど山頂は零下3度。
時折10メートルを超すような風が吹き、
折角の眺望もゆっくり見て居られません。
ところが、山頂を少し下ったところに、異次元の世界がありました。
この季節、ほとんど人が立ち入らない七つ池です。

真っ青な空の下、真っ白な霧氷が木々を包んでいます。
その霧氷が折からの微風に飛ばされ、
結氷した池の表面に静かに降っています。
あまりに出来すぎた場面設定に、
偉大な舞台デザイナーの存在を感じてしまいました。

この情景を詠もうとしたのですが、うまくいきません。
あの時の感覚では、真っ青な空が真っ白なおしろいを降らせている、
と感じたのですが、そのまま読むと誰にも分らぬ句になりそうです。
そこで、白→雪うさぎ→月→かぐや姫→白粉と連想を重ねて行ったのですが、
これを書いてる内に、その努力は無駄だったのではないかと思ってきました。

何時まで経っても、独りよがりの思いに縛られ、
自由な身動きができぬ自分を、また笑ってしまいます。

              

なるほど。見たままから、だんだん擬人化して行った句ですね。
青空が白粉をこぼす・・・
青空の上に天女がいて白粉をこぼす、とも、
あるいは、青空そのものが化粧している、とも読めます。
そのままのフレーズでも、下五の置く言葉によって
一句が成立すると思います。
                      遅足

   
 
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