575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

天使の階段  鳥野

2012年01月17日 | Weblog
北信濃の小川村は美しい村です。
白馬村と長野市の間に挟まれて、3000人程が住む小さな山里。
村のどこを切り取っても風景画になりそう。
なかでも、大洞高原は「信州のサンセットポイント」に選出。
「星と緑のロマントピア」として、天文台、温泉、宿泊などの設備が整っています。

その駐車場に立った時です。夕暮れ近く、見はるかす北アルプスの稜線の上空は、かなりの量の雲が浮いていました。
太陽は雲に隠され、その切れ目から斜めに降り注ぐ幾条もの光線の柱。
背景は北アルプスの山なみ、光線の届く先は、大町、安曇野の平野と雄大です。

と、友人が『天使の階段』と言ったのです。

この現象は、雲にある程度の厚みがあり、その雲に光線を通す切れ目があれ起きるとのこと。

別の呼び名は薄明光線。さして珍しくはないと、言われても、遠望の利かぬ都会暮らしでは、望むべくもありません。

空と地上を結ぶ光の階段は用意されました。
何時の日にか許されて、辿ることができれば。と切実に。

                  鳥野

コメント (1)
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