575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初句会の最終結果です。    遅足

2012年01月20日 | Weblog
今回の題詠・福寿草。実物を見たことのない人もかなり。
お正月用に盆栽にした福寿草をみかけることがありません。
生活スタイルが洋式になって、盆栽も姿を消していますね。


題詠「福寿草」

①福寿草心の融点見つけたり(麗子)遅足・狗子・晴代・立雄
②福寿草米寿の人の話好き(晴代)亜子・静荷・麗子・立雄・朱露
③鐘いくつ宮居着く間を福寿草(結宇)晴代
④身の丈に合った日溜まる福寿草(郁子)静荷・智恵
⑤福寿草可憐な見目に禍根秘め(智恵)
⑥人の世のまさかの坂や福寿草(亜子)鳥野・遅足・狗子
⑦福寿草昨日のことは昨日まで(静荷)能登・麗子・朱露
⑧水遣りし白寿の母の福寿草(立雄)能登・麗子・郁子・朱露
⑨どちらからともなく寄りて福寿草(遅足)鳥野・静荷・智恵・立雄
⑩めでたさに毒を秘めたる福寿草(須美)亜子
⑪ちいさめの愛のかたちやふくじゅそう(能登)鳥野・狗子・郁子
⑫向日葵(ひまわり)のようになりたくて福寿草(狗子)智恵・郁子
⑬福寿草姉は静かに眠りたり(朱露)能登・遅足・晴代・亜子


自由題

①成人式晴れ着に映る親の労(郁子)狗子・静荷・立雄
②しまわれてパン切りナイフ三日かな(晴代)鳥野・能登・遅足・亜子・麗子・立雄・朱露
③野位牌や馴染みの字有り大晦日(結宇)
④病床目鼻やわらぐ湯気ふわり(智恵)
⑤鬱々と光を憎む雪女郎(静荷)朱露
⑥初春の光の中で目を閉じる(麗子)郁子
⑦孫子来てキッチン狭きお節かな(立雄)智恵
⑧ものいわぬとも人といて冬雲雀(遅足)能登・狗子・亜子・麗子
⑨万の星我を突き刺す寒さかな(亜子)遅足・晴代・朱露
⑩なみなみと七草よそう湯気の中(ますみ)鳥野・晴代・静荷・智恵・麗子・郁子・立雄
⑪二度とない華やぎかなし春着たち(能登)狗子・郁子
⑫追風に背中押されり日脚伸ぶ(狗子)鳥野・遅足・静荷
⑬雨戸細めに元旦の陽を浴びて寝る(朱露)能登・晴代・亜子・智恵

次回は2月15日(水)午後1時 東鮨
題詠は「寒明」です。
コメント
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