昔のお正月は女性にとって大変でした。
三日にもなると、疲れきってしまったという句。
作者は、石田波郷の奥さん。
病気の夫を支え、二人の子供を育てあげ、句も作った人。
どんな時に俳句をつくるのですか?と聞かれたあき子さん。
「俳句をつくる時間なんてありません。
机に向かったり、手帳を持って自然を見たこともありません。
洗濯をしたり、掃除をしたり、風呂を焚いたり、
主人の買ってきた植木の世話をしながら、
ひとりでに心に浮かんでくる思いを、
句にするともなく作っているだけです。」
声出して己れはげまし水を打つ
植木屋に嵩む払ひやきりぎりす
夜のいとど夫婦が交はす言短か
あき子さんにとって俳句は生活の独り言だったのですね。
「一句百景」(小島正二郎)より。
我が家のお正月は、帰ってきた息子との3人。
その息子も今日、東京へ。
また、二人の生活が始まります。 遅足
三日にもなると、疲れきってしまったという句。
作者は、石田波郷の奥さん。
病気の夫を支え、二人の子供を育てあげ、句も作った人。
どんな時に俳句をつくるのですか?と聞かれたあき子さん。
「俳句をつくる時間なんてありません。
机に向かったり、手帳を持って自然を見たこともありません。
洗濯をしたり、掃除をしたり、風呂を焚いたり、
主人の買ってきた植木の世話をしながら、
ひとりでに心に浮かんでくる思いを、
句にするともなく作っているだけです。」
声出して己れはげまし水を打つ
植木屋に嵩む払ひやきりぎりす
夜のいとど夫婦が交はす言短か
あき子さんにとって俳句は生活の独り言だったのですね。
「一句百景」(小島正二郎)より。
我が家のお正月は、帰ってきた息子との3人。
その息子も今日、東京へ。
また、二人の生活が始まります。 遅足