575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

寒声は橋弁慶の名乗りかな    遅足

2013年01月12日 | Weblog
寒声(かんごえ)とは、寒中に発声練習をすること。
お坊さんや歌を生業とする人たちが寒中に練習する声、歳時記に。
冬の季語になっています。

この21日に初謡いがあり、寒声で練習中。
謡うのは「橋弁慶」。有名な五条の橋のエピソードを能にしたてたもの。
橋の上で待ち伏せをするのは牛若丸。通りかかるのが弁慶です。
シテは弁慶。その名乗りから謡いは始まります。

これはさいとう/きただにのじゅうそう
  むさしぼう/べんけいにてそうろう

  これは西塔、北谷の住僧(比叡山西塔の北谷の僧)
  武蔵坊弁慶にて候(武蔵坊弁慶です)

謡曲の発声は一語一語をはっきりと発音すること。
とくに母音を大切にします。
これが難しい。息を一杯吸って・・・
でも、どうしても弁慶らしくならないのです。
基本の腹式呼吸ができていないようです。



コメント
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