冬空を底のないバケツ、と形容しました。
中村裕・著「疾走する俳句」の中で見つけた句です。
私は、この句から宇宙飛行士を連想しました。
上には蓋のない冬空。下には底がない大地。
宇宙空間では、まさに上下はないといっても良いでしょう。
とても不安定な存在としての自己。
宇宙飛行士が、地上に帰還して、実感することは重力の存在だそうです。
重力があって初めて上下が存在する。
宇宙遊泳などまだ実現していなかった時代に詠まれた句。
重力を失った日本社会を批判しているのかも知れません。
句会の自由題の能登さんの句。
夜の雪見上ぐる我が身空に落つ
この句も底のない空の不安を詠んでいます。
空って、なんて不思議なモノでしょう。
遅足
中村裕・著「疾走する俳句」の中で見つけた句です。
私は、この句から宇宙飛行士を連想しました。
上には蓋のない冬空。下には底がない大地。
宇宙空間では、まさに上下はないといっても良いでしょう。
とても不安定な存在としての自己。
宇宙飛行士が、地上に帰還して、実感することは重力の存在だそうです。
重力があって初めて上下が存在する。
宇宙遊泳などまだ実現していなかった時代に詠まれた句。
重力を失った日本社会を批判しているのかも知れません。
句会の自由題の能登さんの句。
夜の雪見上ぐる我が身空に落つ
この句も底のない空の不安を詠んでいます。
空って、なんて不思議なモノでしょう。
遅足