俳句は字数が限られているので、主語は省かれる場合が多い。
そこで逆手を取って「我」を打ち出す方法もあるそうです。
扇風機われにとどかず見てをりぬ 上野章子
この句、われがないと
扇風機とどかぬままに見てをりぬ
「われ」のある、なしで、印象が変わります。
(参考文献・実作俳句入門・藤田湘子著)
この句も、私と言い切っているところが良いと思います。
一体、どんな私なのか?
その謎は読者の読み方に任せられています。
人間以外のモノに託したら、何なんでしょうね。
炭爆ぜて長い沈黙許そうか
同じ作者の自由題の句。
短編小説のシーンのようです。
炭が爆ぜる。現代なら高級料理店の一室でしょうか。
長い沈黙のなかの男女。
静寂を破って炭が怒ったように爆ぜます。
男の長い沈黙を許そうか・・・とヒロイン。
そんなドラマの続きが初明りの句とも読めますが・・・
深読みのしすぎですね。
遅足
そこで逆手を取って「我」を打ち出す方法もあるそうです。
扇風機われにとどかず見てをりぬ 上野章子
この句、われがないと
扇風機とどかぬままに見てをりぬ
「われ」のある、なしで、印象が変わります。
(参考文献・実作俳句入門・藤田湘子著)
この句も、私と言い切っているところが良いと思います。
一体、どんな私なのか?
その謎は読者の読み方に任せられています。
人間以外のモノに託したら、何なんでしょうね。
炭爆ぜて長い沈黙許そうか
同じ作者の自由題の句。
短編小説のシーンのようです。
炭が爆ぜる。現代なら高級料理店の一室でしょうか。
長い沈黙のなかの男女。
静寂を破って炭が怒ったように爆ぜます。
男の長い沈黙を許そうか・・・とヒロイン。
そんなドラマの続きが初明りの句とも読めますが・・・
深読みのしすぎですね。
遅足