575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

咲きみちてあの世のいろの桜かな  遅足

2017年04月10日 | Weblog
終着駅、門前町という2つのキイワードに
魅かれて名鉄電車に乗りました。
豊橋行の特急を国府で降り、豊川稲荷行きに乗り換え。
お昼前に終着駅に降り立ちました。

小寒かったので駅に近い店で味噌煮うどんを。
地元の人がよく利用しているお店のようです。
三河の味噌味でした。
豊川稲荷へは久しぶりの参詣。見上げるような本堂。
お参りをすませて境内を散策。
「海軍工廠戦没者供養塔」との案内が。
 
戦争の時代、豊川市には海軍工廠があり、銃や弾丸を製造。
当時は東洋随一の規模とされていたそうです。
原爆投下の候補地ともされていた豊川。
昭和20年8月7日に、B-29による大空襲。、
学徒動員で働いていた学生をふくめて2500名が犠牲に。

供養塔は稲荷公園内にあり、台座には戦死者の名前が。
ちょうど一本の淡墨桜が満開でした。
斎藤史さんのうすずみ桜の歌です。

 うすずみのゆめの中なるさくら花あるいはうつつよりも匂ふを

ふたたび門前へ。観光客でにぎわっていました。
名物のいなりずし。一個100円をテイクアウト。
三河の春。平和な一日でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする