575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

4月句会の投句が集まりました。    遅足

2017年04月19日 | Weblog
個性的な句が多いですね。
どの句に今日の風が吹くのでしょうか?

題詠「四月馬鹿」
①此処かしこ夢二の女や四月馬鹿
②本心が見え隠れする万愚節
③違和感の広がりていく万愚節
④肌きれいと言われたその日万愚節
⑤毎日が四月馬鹿なり母老いて
⑥エイプリルフールこの世へ覚めぬ夢
⑦店頭に風の缶詰四月馬鹿
⑧手をつなぎ逆向き歩行四月馬鹿
⑨無駄飯を笑ひ飛ばして四月馬鹿
⑩四月馬鹿結婚記念日としました
⑪孫の嘘騙されたふり4月馬鹿
⑫四月馬鹿沙翁のフールも赦されむ(ゆるされむ)
⑬外人のハグ勘違い四月馬鹿

自由題
①万緑を目指して登る駅階段
②若画きの桜も毀る(こぼる)智積院(ちしゃくいん)
③ふるふると揺れる夜桜白く冴え
④春風に乗って改札友来る
⑤散る桜鼻腔の奥に在る記憶
⑥古九谷の皿に散りたる釉の花
⑦父の死ののちの母の日柿の花
⑧花の街いつもと違ふ道のぼる
⑨なほ縮む八十路の背丈山笑ふ
⑩花万朶日本に生れてよかったね
⑪老残の髪刈る音ヒヤシンス
⑫朝まだき花を散らすかこぬか雨
⑬鴨引いて主の顔する川鵜かな


コメント
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