575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

此処かしこ夢二の女や四月馬鹿   等

2017年04月23日 | Weblog
京都などの観光地でしょうか。
貸衣装の和服を着た若い女性の姿が目立ちます。
夢二の女?とも思われる姿・・・夢か?うつつか?
四月馬鹿か?ちょっと批判的な目でみている作者です。

竹久夢二は、大正ロマンを代表する画家であり詩人でした。
憂いを秘めた美人画、そして「宵待草」は一世を風靡しました。

この句は作者がふるさとの金沢を訪れた時のもの。

 金沢の兼六園や香林坊などでは、
 和服を着た若い人が群れをなし歩いていました。
 貸衣装で5000円ほどします。
 女性はとも角、男性もとあっては
 バカも程々にと思いました。

金沢には「金沢湯涌夢二館」があります。
彼の妻・岸たまきの故郷が金沢であったこと。
愛人の笠井彦乃と滞在したのが金沢の湯涌温泉だったこと。
こうした事実にもとづいて建てられた記念館だそうです。

京都でも二人連れが和服を着て散策する姿をよく見ます。
外国からの観光客も日本の着物を楽しんでいるようです。
北風のなか、薄っぺらな着物だけでは寒かったでしょうね。

                     遅足

コメント
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