575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

お題は「初」の初句会   麗

2018年01月18日 | Weblog
今年の句会もめでたく始まりました。
結さん、おいしいチョコレートの差し入れありがとうございました。
なぜか、広辞苑のLGBTの解説から始まった今年の句会。いろんなお初がお目見えした句会でした。では一言講評です。

①一族を九人引きつれ初詣

にぎやかなお正月、お子さんが四人おられる作者は大家族。あっという間に9人が揃いますね。一族とはどこまでか?なぜか戸籍問題まで話が広がりました。

②初釜の挨拶上手小さき手

新年のご挨拶を上手にしたお孫さんのことを詠んだそうです。お年玉もはずんだ?


③書き初めの「腹」のむつかし虚子の句の

虚子の句に「口開けて腹の底まで初笑い」という句があるそうです。それをペン習字で練習すると「腹」が難しい!

④眉を描く少しきりりと初鏡

中七の「少しきりりと」がいいですね。さすが、えみさん。また参加して下さることになりました。

⑤初夢や俳人朱露と句を交はし

遅足さんの初夢にこの句会のメンバーだった亡き朱露さんが出てきたとブログにあったので
てっきり遅足さんの句かと思いきや、なんと亜子さんでした。
朱露さんから亜子さんに届いた最後の年賀状には「初春や蓬莱泉と半世紀」という句が書かれていたそうです。
亡くなっても思い出はつきず、夢にまで出てくる朱露さん。初句会に参加して下さったのですね。


⑥梟が鳴く仮初の恋ならず

物議を醸した一句。仮初の恋でないということはいつの間にか本気の恋に。。梟が鳴いてちょっと怖い感じ。


⑦読初やかたわらに置く広辞苑

今話題の広辞苑。新しい言葉を引くよりやはり古語を読むには欠かせません。作者は太平記を読んでおられます。


⑧初空や養老の尾根立ち上がり

初詣にでかけた犬山成田山からの一句。まさに養老山脈が立ち上がるように山がくっきり見えました。

⑨初みそら日輪背負ひ猫正座

猫も新年でおすまししているかのように正座。太陽を背にして穏やかな一句。


⑩琴の音に喧騒まぶし初バーガー

「おせちに飽きたらハンバーガー!」新年二日目のマクドナルドはものすごくにぎやかだったそうです。


⑪鳥肌に細かなあぶく初湯かな

寒いお風呂場で鳥肌がたった腕に、細かなあぶくが。観察の一句。トップ賞です!おめでとうございます。


⑫手の皺に初日頂く門(カド)の内

「門のうち」とは家の敷地を指すそうです。家の庭から初日を拝む。その手に皺が増えましたが、元気に新年を迎えられて感謝、感謝。


⑬初氷堀の石垣凍てついて

名古屋城のお堀でしょうか?氷と凍てつくが重なっているような?


⑭初空の中へ稲荷の大鳥居

初空の青さと朱色の大鳥居のコントラストの美しさ。カメラで下から構えて切り取ったような新年らしい一句ですね。


いかがでしたでしょうか?
亜子さんのご主人がインフルエンザにかかられたそうです。すみさんもお風邪。来週はまた寒波到来するそうです。
体調に気をつけて過ごしましょう。
来月は春らしく「梅」です。いろんな梅を咲かせましょう!!
コメント
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