575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

2019 中日歌壇

2019年01月22日 | Weblog
宗匠、新年第一弾の歌はこちらです!


裸木は全神経を枝先にあつめて斧の痛みに耐える



小島ゆかり選
 事情があって伐られるのだろうか。それとも枝を払われるのだろうか
 「全神経を枝先にあつめて」が心底、痛々しい。
 裸木の痛みをまるで自分の痛みのように感じる、その作者の現実にも
 思いが及ぶ。

宗匠のやさしさ、鋭敏な感性が集約されている素晴らしい歌です。
ゆかり先生の講評の的確さにも脱帽です。

ブログでご紹介するのが遅れてしまいました。
私の神経は散漫のキワミです。。。悲
郁子
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初謡子方(こかた)の声をまっすぐに  遅足

2019年01月22日 | Weblog

今年の初謡は「草子洗」(そうしあらい)。草子とは本のこと。
シテは小野小町。ワキは大伴黒主。舞台は宮中の歌合せの会場。
小町との歌合せに勝つため、黒主は小町の歌を盗み聞き、一計を案じます。

さて、当日、進行係の紀貫之が小町の歌を読み上げます。
天皇が「この歌にまさる歌はよもあらじ」と褒めます。
すかさず黒主は、万葉集にある古歌で盗作だと言います。

そして、証拠として出された草子を洗うと・・・。

私の謡ったのは天皇の役。能では子方といって子供が演じます。
なぜ、子方が演ずるのでしょうね?
大人では不都合なことがあったのでしょうか。
昔は子どもは神様に近い存在とされていたからでしょうか?

奥さんは紀貫之の役でした。

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