575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

梅雨晴れの 江ノ島あたり 波光る <殿>

2021年05月30日 | Weblog

江ノ島には、弁財天が勧進され源頼朝による鳥居が建立されています。弁財天は、水の神であると共に歌舞音曲を司る女性の神様。そのため、江戸時代から歌舞伎役者など芸能に関わる人々の信仰を集めてきました。ところで、江戸庶民の楽しみといえば大山参り。江ノ島は鎌倉を経て金沢八景へ繋がる大山参りの拠点としてたいへん賑わったようです。明治となり横浜の外国人居留地の行動範囲が10里と決められていたことから、江ノ島には多くの外国人が訪れています。特に、英国のサムエル・コッキングは江ノ島の一部を買い取り熱帯植物園を造園しました。現在の「江ノ島サムエル・コッキング苑」は彼の遺構に作られた英国風ガーデン。まもなく深紅のウィンザーバラが開花の季節を迎えます。

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