575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

春霖や魁夷の白馬けぶる池  能登

2021年05月06日 | Weblog

選句された亜子さんのコメントです。

「東山魁夷の絵にはよく白馬が登場します。春の雨が降っていた絵があるかどうかはわかりませんが、「緑響く」の絵のような水辺の雰囲気と春の雨が整っていると思いました。」

 

以前、作者の能登さんは、「緑響く」のモチーフになった八ヶ岳の御射鹿池のすばらしい写真をブログに載せて下さいました。その時の思い出を詠まれたのでしょうか?春雨に煙る御射鹿池を見てみたいです。

私も数年前この池を訪れました。本当に美しい静かな景色でした。

 

東山魁夷の言葉によると「一頭の白い馬が緑の樹々に覆われた山裾の池畔に現れ、画面を右から左へと歩いて消え去った。」そんな空想が魁夷の心の中に浮かんだそうです。

何かの本でこの白馬は亡き川端康成へのオマージュと読んだ記憶があります。

お気に入りの一枚の絵を俳句にするのもいいですね。麗子

 

コメント
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