575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

銀輪を連ね男の子の五月かな  晴代

2021年05月28日 | Weblog

 

銀輪を連ねという表現がいいですね。それだけで複数の男の子が快活に自転車を走らせる姿がうかび、声までも聞こえてきそうです。

五月の季語にとても響きあいます。

皆さんからいただいたコメントです。

結宇さん:5月は男児の節句、通学でしょうか、のびのびと育っていく姿ですね。

泉さん:五月の風の中を自転車で走る爽やかな若者たちの姿が浮かぶ。

等さん:①と同じような景を詠んでいますが、こちらは”銀輪を連ね“と具体的に表現しているだけ勝りました。

①というのは

通学の車輛定まる五月来る  千香子

票が割れましたが、通学でもこちらは電車ですね。この着眼も素敵です。

麗子さん:中七の、「車輛定まる」に魅かれました。そろそろ落ち着いて来た定位置ですね

須美さん:電車通学を始めた頃を思い出す  

等さんの言葉を借りて、より具体的にというならば

○○時発とか車両や座席などはいるとさらに光景が出たかもしれませんが、

うーんむずかしい。

 

余談になりますが、うちの娘はほとんどの生徒が自転車通学という高校でした。

始業すれすれ校門に吸い込まれるたくさんの自転車は、排水溝に水が流れ込むがごとし。テクニックもいります。

「肘でハンドルを押さえながら、車上でパンと牛乳の朝ごはんを食べながらやってくる猛者がいて尊敬するわ」と言いつつ

彼女も暴走しておりました。雨にも負けず風にも負けず、三年間皆勤賞で卒業できましたが、今となっては事故も起こさず無事だったことに感謝です。

コロナ禍が常態化して、制約の中で学校生活をおくる皆さんには、無事を祈ると同時に心からエールを送りたいと思います。郁子

 

コメント (1)
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