今日3月3日はひな祭り。そしてわが父の94歳の誕生日です。(父は昭和3年3月3日生まれというなんだかめでたいぞろ目)
実は父は今、入院中です。1月31日に大腸の手術をし回復が遅れ、コロナ禍ということで手術後、誰一人面会にも行けず孤独な闘病生活を送っています。毎年、立春には私のお雛様を飾ってくれ「お雛さん、出したで~」と電話がかかって来ていました。今年は入院が決まっていたので一月下旬、早々にお雛様を飾って入院して行ったのです。今も誰一人いない実家の床の間にお雛様が飾られています。
父は、入院前の不安な時にどんな気持ちでお雛様を飾ったのか?亡き母も愛していたお雛様を飾ることにより「きっと帰って来る!」という気持ちを奮い立たせたのか?そんな思いで作った俳句です。
皆様から頂いたコメントです。
郁子さん:いろんな雛飾りの句がある中で、入院の留守を守るという雛は初めてでした。その雛は入院中の家主と作者をつなぐ深い縁があるものかもしれませんが、あえてさっぱりと描くことで慈愛に満ちた雛の笑みを想像させます。
須美さん:入院中の留守宅はさぞひっそりと寂しく思われますが雛飾りがあることでほっこりした優しさが感じられます。きっと入院中の方は元気にお戻りになるでしょう。
亜子さん:◎の句。ひな人形に託した思い。無人の部屋にお雛様が飾られている。ひな人形を擬人化して入院という人生の一つのドラマを垣間見る思い。
★★★
ありがとうございました。お蔭様で父の退院がようやく決まり、明後日退院の運びとなりました。お雛様も父の帰りを待ってくれています。「お父さん!がんばったね!!」そして「お誕生日おめでとうございます!」麗子