「地下鉄の 軌条きしみて 寒戻る」Subway rails are squeaky and cold is back.
地下鉄のレールが軋む音。鋭い金属音にホームは凍てつくようです。真冬に逆戻りした表参道駅。
The sound of subway rails squeaking. The home seems to freeze on the sharp metallic sound. Omotesando Station has returned to midwinter.
ハイハイとレンジの合図に返事して食する夕餉深閑として
一昨日の中日新聞・中日歌壇にこの短歌が選ばれていると佐保子さんから教えていただきました。
ブログにも時々登場される竹中敬一さんの歌です。
「結句ゆえに、上句の場面の寂しさが際立つ」 と小島ゆかり先生の評が添えられていました。
確かに少し寂しい気もしますが、ひとりであることを日常として受け入れ丁寧に暮らす様子が目に浮かびました。
無機質な「チン」という音にもおだやかに返答する温かいお人柄はお変わりないようですね。
声を出すのは前頭葉を刺激して脳を活性化してくれるということで、とても良いのだそうです。
私も給湯器のお知らせ音「お風呂がわきました」に「いつもありがとう!」と言うことにします。 郁子