まだまだ残暑厳しいこの頃ですが、ほ~んの少し秋の気配が感じられるようになりました。
明日の結果をお楽しみに。
2022・8月兼題「秋めく」
① 暮れかかる林の葉擦れ秋めきぬ
② 遠浅のま白き波頭秋めきぬ
③ 秋めくや注ぐ紅茶の茶葉揺れて
④ 秋めいてふと手に触る(さわる)皮ジャンパー
⑤ 秋めくやセールを終えてウインドウ
⑥ 半歩先マヌカン達の秋めいて
⑦ 秋めける雲は縦から横に伸び
⑧ 秋めくや空一面の秋の貌
⑨ 秋めくや草むらからの夜の声
⑩ 秋めきてただただ眠る夫の顔
⑪ 秋めくや日記の文字を丁寧に
⑫ 秋めきてトボトボ向かうガン精検
⑬ 秋めくやオムツをつけた迷ひ犬
自由題
① 八月や白木の箱に石ひとつ
② 蝉奏づ哀しみの通奏低音
③ 卒塔婆の風雨に朽ちて蝉の殻
④ 百日草手首捻った日に咲けり
⑤ 午睡して何変わらずと胃のもたれ
⑥ 秋扇カバンの底に潜りおり
⑦ 夏休み若い女医さんハワイかな?
⑧ 病む君のわがまま残暑ながながし
⑨ 新涼や朝刊めくる音静か
⑩ メモ見つつ投票すみし母へ古茶
⑪ 母の知らぬ高齢を生く秋の風
⑫ 夏草や人や電車もレールのみ