575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

新成人足袋の履けないド派手爪  須美

2023年02月03日 | Weblog

作者・須美さんは、成人式 振袖の着付けの仕事をされました。

今の若い女性を間近で観察できるだけに面白いところを掬い取りました。「ド派手爪」が強烈ですね。

爪を着色する文化は古代エジプトからあったそうですが、最近のネイルアートはどんどん立体的になり

ストーンやホログラムといったラメのようなものがちりばめられ、爪をカンバスに見立てた立派な芸術作品です。

何割増しかに伸びた指先で器用にスマホを操る様子は神業と言えますが、さすがに足袋までは無理だったようですね(笑)

 

  泉さん: ユーモアがあり、楽しい!思わず笑いました。

 千香子さん: ド派手の使い方に度肝を抜かれる思い 、爪のマニキュアは上手にできても足袋のこはぜがはめられない。 アンバランスな感じが面白いと思いました。

 亜子さん: クスっと笑える句。目のつけどころが面白い。ど派手なつけ爪。足元を大胆に飾る今の若い人の時事句のようです。

 

新年の初笑いでクスっと笑えるもう一句。

  実南天雫に映るおかめ顔  竹葉

 

真っ赤な南天の実が濡れそぼり雫を抱えている。。なんて美しい情景!と思ったとたん、その雫に映るのがおかめ顔とは!

 結宇さん:  ご自身の顔と言ってしまうと、叱られそうだけど。 ああ、雫だから拡大するのかな。正月飾りでもするのかしらん。雰囲気を感じます。 

遅足さん、晴代さんもとられました。

 

実際、雫を覗き込んだとしても鏡のようになるはずはないと思いますが、

雫の可愛らしい形状に映るとしたら、しもぶくれのおかめ顔かな?と思う作者の茶目っ気がこの句の魅力なのでしょうね。

今日は節分です 福はうち!!   

 

 

 

コメント (2)
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