575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

佐保姫の行きつ戻りつ野を渡る  須美

2023年02月17日 | Weblog

三日寒い日が続くとそのあと四日暖かくなる三寒四温。この週末もかなり気温が上がるようですが、もう一度冷え込みがやってくるとか。油断して薄着をしないように気をつけなくてはなりません。

こんな目まぐるしい気温差は佐保姫が行きつ戻りつしながら野を渡っているからなのだと作者は詠み、多くの票を集めました。

寄せられたコメントです。

能登さん: 何事も行きつ戻りつで、どうにもなりませんが、佐保姫の逍遥は許してしまう気がします。

晴代さん:行きつ戻りつ人間をじらしていますね。

麗子さん: 中七の「行きつ戻りつ」に気まぐれな春の天気を思わせてくれます。それも佐保姫のなせる技ですね。

亜子さん:  「行きつ戻りつ」で春らしくなっても寒さがぶり返して行ったり来たりする様子をうまく表現している。「野を渡る」で花、虫、鳥などいろんな生物が動き始める様子が想像できる。

泉さん: 佐保姫が野に春を告げる様子がわかる。

遅足さんもとられました。

今回は想像の春の女神さまをどのように思い描いたかがわかり楽しいです。

紅を差す妖艶な佐保姫さま、気の向くまま行ったり来たりの佐保姫さま・・

ひょっとして野原で花を摘んで夢中になっていたのかもしれません。。

そう読むとこの句が響きあいます。

  陽うらうら佐保姫様やみーつけた  竹葉

須美さん: 陽うらうらとみーつけたがよく合っている。かわいい句

能登さん: うれしさを子供目線で表現!いいですね。

行きつ戻りつしながらも、季節は確実に春の様相を濃くしていきます。

郁子

 

 

 

コメント (1)
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