575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

佐保姫やこの世に淡き紅を差し  麗子

2023年02月16日 | Weblog

今月の兼題は「佐保姫」(さおひめ、さほひめ)でした。春をつかさどる女神。平城京の東にある佐保山に鎮座しておられるとか。古代中国の季節を方位の関係では春は東にあたるそうです。(ちなみに秋をつかさどる女神は龍田姫です。)

これまでにやったことのない春の季語でした。三月生まれの佐保子さんの親友の竹葉さんがこの季語を選んでくださいました。

佐保姫は想像上の神様なので実像がなく難しかったです。なんとなく女神が目覚めてからお化粧をして淡き紅を差すように、この地球にもちょんちょんと紅を差してくれるかな?と思って作りました。

頂いたコメントです。

竹葉さん:神の世からいよいよこの世に登場!やっぱり、春の温かみを出すのにお化粧とは凄いと思います。竜田姫には淡き紅は似合わない感じです。

能登さん:佐保姫には薄い紅が似合います。

晴代さん:淡き紅がもうすぐぱっと春爛漫緒。

郁子さん:佐保姫さまはどんな方なのでしょう。空想でしかありませんが、春を告げるアクションとして紅をさすのだというのが素敵。この世が良い。

結宇さん:春到来で、女性の美を飾る気持ちも動いてきたところでしょうね。

亜子さん:◎の句。二つの解釈ができる。ひとつは、この世にあらわれた佐保姫のおかげで春の兆しがあらゆるところに出てきた。もうひとつは、佐保姫自身が紅を差しこの世に現れた。いずれにしても「淡き紅」という表現が春のイメージにぴったり。

須美さん:淡き紅が好き。

泉さん: のどかな感じがする。

         ★★★

思いもかけず高得点をいただきありがとうございました。まだまだ気まぐれな佐保姫ですが、明るくなって来た日差しには着実に佐保姫のお姿が感じられますね。

                        麗子

 

 

コメント (1)
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