575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

初空の四方に祈る母といて  麗子

2023年02月07日 | Weblog

母が亡くなって間もなく三年。生前、元旦には誰よりも早起きしていそいそと庭に出て東西南北への四方拝をしていた姿を思い出しました。そんな母の姿を思い出し、私も一人庭に出て一年の健康と平和を祈りました。ふと母もそばにいるような気がして作ってみました。

竹葉さん:新年の空に向かって慎ましく祈っておられるお母様のお姿を愛情込めて見つめる詠み手の姿に打たれるものがあります。

須美さん:お母様は何を祈っているのでしょう。もちろん子供の幸せと子供に世話をかける様な事が自分の身に起らないことを祈っているのでしょう。

ありがとうございました。「四方拝」という季語を改めて調べてみました。

本来は元日の早朝、天皇が皇居で天地四方の神などに豊穣と天下泰平を祈る宮中行事だそうです。それになぞらえて人々も元朝に願いを込めて四方を拝することも含めていうそうです。これも絶滅季語になりそうな気がします。でもこのところの凶悪犯罪を見ると安全だと思っていた日本も変わって来て悲しい限りです。高齢者を狙う犯罪など許せません。皆さま今日も一日ご安全に。麗子

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする