575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

穢い素材で美しく             鳥野

2006年06月09日 | Weblog
 花鳥諷詠を基本概念とする、というのが俳句とか。
 花や鳥など自然界の様子をしっかり観察して、客観的にうたうのが本道だとも言われています。
 だとしたら、俳句はきれいごと? それに小気味良く、一矢を報いた句を見つけました。
 
 時には、穢い素材を兼題にした句会などいかがですか。言っている内に気持ちが悪くなつてきました。

  秋の暮洩壜泉のこえをなす          石田波郷
  春惜しむ白鳥(スワン)の如き洩瓶持ち   秋元不死男
  春の風のやうに猫きて糞をせる       大木あまり
  猫の子のいっぱい糞(で)たと啼きに来る  藤本魚酔
  見事なる蚤の跳躍わが家にあり       西東三鬼
       
 そういえば、芭蕉の

   蚤虱馬の尿する枕元  も良く知られています。

 わたしも、がんばってみよう。  
 
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4 コメント

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スカトロ句Ⅱ (愚弟)
2006-06-08 23:39:27
 肥壺の満々たれば富めるごと     宮川三平

 

 たちしょうべん紺碧の空あけわたす  早瀬恵子



 脱糞の猫空白の仕種せり        須藤 徹



 岩かげより尿する海は静まれり     芹田鳳車



 極めつけ



   おかしな自信排泄ばかりが快調です   田中 陽



 モウケッコウ 
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Unknown (Unknown)
2006-06-08 23:50:09
 梅雨入りやトイレに座して句作する



     

            
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猫の尿 (遅足)
2006-06-09 11:06:22
猫はよく詠まれるようですね。

私もつくったことがあります。



 尿(しと)をしてみどりの猫となりぬべし



蛍でもう一句



 てのひらの蛍の糞のひかりけり







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満腹です (鳥野)
2006-06-09 12:05:02
兼題にとの提案、慎んで取り下げ。

穢くても、美しく、と期待していたのに、バツチイ尽くめでは、ちと困りもの。



ホタルとネコはきれいな景。素材かなー、表現かなー。もしかして心根。
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