色のうて匂ひのこれる春の雪
この57も井筒のなかのフレーズです。
亡夫魄霊の姿は、萎める花の色のうて匂ひ残れて、在原の寺の鐘も
ほのぼのと明くれば、古寺の松風や芭蕉葉の夢も破れて覚めにけり
夢は破れて明けにけり。
(業平の面影は、匂いだけが残っている風情で、
しばらくは見えていると思ったが、やがて消えて・・・夢は覚めてしまった。)
この謡いにのってシテは退場。
ワキの見ていた夢は覚めて、能は終ります。
古今集の序では、業平の歌を次のように評しています。
在原業平はその心あまりて詞足らず、しぼめる花の色なくて匂ひ残れるが如し、と。
このフレーズは、その一部をそのまま転用したものです。
「色のうて匂ひのこれる」
色即是色・空即是色に通ずるような気がして、気に入ったフレーズです。
一度、つかってみたいと思ってきました。
ここでは「春の雪」という季語と取り合わせてみました。
春の雪は、降ったと思えば、もう融けていく儚い存在。
夢の面影とよく合うと思いますが、季語の説明になっているようです。
もっと良い季語がありそうですが・・・(笑)
テンプレートを変えてみました。ちょっと乙女チックに過ぎるかな?
この57も井筒のなかのフレーズです。
亡夫魄霊の姿は、萎める花の色のうて匂ひ残れて、在原の寺の鐘も
ほのぼのと明くれば、古寺の松風や芭蕉葉の夢も破れて覚めにけり
夢は破れて明けにけり。
(業平の面影は、匂いだけが残っている風情で、
しばらくは見えていると思ったが、やがて消えて・・・夢は覚めてしまった。)
この謡いにのってシテは退場。
ワキの見ていた夢は覚めて、能は終ります。
古今集の序では、業平の歌を次のように評しています。
在原業平はその心あまりて詞足らず、しぼめる花の色なくて匂ひ残れるが如し、と。
このフレーズは、その一部をそのまま転用したものです。
「色のうて匂ひのこれる」
色即是色・空即是色に通ずるような気がして、気に入ったフレーズです。
一度、つかってみたいと思ってきました。
ここでは「春の雪」という季語と取り合わせてみました。
春の雪は、降ったと思えば、もう融けていく儚い存在。
夢の面影とよく合うと思いますが、季語の説明になっているようです。
もっと良い季語がありそうですが・・・(笑)
テンプレートを変えてみました。ちょっと乙女チックに過ぎるかな?
猫の目の表情が素敵です。私は編み物が好きなので毛糸玉がふっと目に入りました。