575の会

名古屋にある575の会という俳句のグループ。
身辺のささやかな呟きなども。

句会の結果です。

2006年02月17日 | Weblog
題詠は「二」でした。
今回から「鳥野」さんが参加。良い句です。

人も我も斜めに起きる二月かな(朱露)◎○○
春めきて夜道を独り壺(こ)中天(ちゅうてん)(能登)
それぞれのテーブルにいるふたりかな(童子)○○
二ン月の短い日数励まにゃあ(長良)○
一刷毛の二月の虹の円弧かな(愚足)○
二丁目の恋猫遠く自爆テロ(遅足)○
冬日射す城下二筋巡りけり(立雄)○○○○
はこべらの花弁十裂二月来る(鳥野)○
二枚舌なき世を夢み蝶凍つる(静荷)○○
乱れ世のボトムにきらり蕗の薹(長良)
割り切れぬ思いを抱え二月行く(麗子)◎○
ベンチより動かぬ男二月尽(亜子)◎◎◎◎○
爪立ててコアラずしりと二の腕に(静荷)◎○○
二月の水仙揺らす風甘し(能登)
歩くぞと二足買うたり冬日和(立雄)◎○○○○
老い二人子守控えし春の雪(愚足)◎○
段ボール過去の二人に再会し(麗子)
駆動音闇に吸われる二月尽(鳥野)○
恋ふたつ大庇より春の雪(遅足)◎
豆撒きや帽子に受ける運不運(亜子)◎
春の闇優しさというデスマスク(朱露)◎

       

番外
そばを打つ込める気合やこころ打つ(長良)
手袋をせわし前後に老男女(長良)
姦しいトリノトリノの五輪(逸話)かな(長良)
ついてますと言われ二月に生れけり(遅足)
老い二人同床異夢を歩き出し(愚足)
鬼とても外は二の足この寒さ(立雄)

     

次回は、3月15日(水)午後6時~ 安田屋。
題詠は「芽」です。

コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

二足  (麗)

2006年02月16日 | Weblog
昨日の句会で一番物議を醸した句は、立雄さんの

    歩くぞと二足買うたり冬日和

でした。私はこの句を、いいお天気なので
ウォーキングを始めようとするダンナさんが
奥さんの分も買って一緒に歩こうとしている句と解釈しました。

一方、他の皆さんは、歩くぞと決意したので一度に二足も買った意欲の表れ
と解釈。歩くのは作者一人か、はたまた同伴者がいるのか?

そこで作者に聞いてみると、なんと!靴を買いに行ったら、格安セールで
2足セットで売り出されたというものでした。
現代のデフレ事情まで盛り込んであったのでした。
これを聞いて句会は笑いの渦に。。。
今回の兼題の「2」という数字は、本当に解釈が真っ二つに分かれ、
二面性をもつおもしろい句が多かったようです。楽しかったですね
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2月句会の投句がそろいました。

2006年02月15日 | Weblog
2月句会の題詠は「二」です。
力作がそろいました。


人も我も斜めに起きる二月かな
春めきて夜道を独り壺(こ)中天(ちゅうてん)  
それぞれのテーブルにいるふたりかな
二ン月の短い日数励まにゃあ 
一刷毛の二月の虹の円弧かな 
二丁目に恋猫遠く自爆テロ
冬日射す城下二筋巡りけり    
はこべらの花弁十裂二月来る  
二枚舌なき世を夢み蝶凍つる  
乱れ世のボトムにきらり蕗の薹  
割り切れぬ思いを抱え二月行く 
ベンチより動かぬ男二月尽   
爪立ててコアラずしりと二の腕に 
二月の水仙揺らす風甘し   
歩くぞと二足買うたり冬日和  
老い二人子守控えし春の雪  
段ボール過去の二人に再会し 
駆動音闇に吸われる二月尽  
恋ふたつ大庇より春の雪   
豆撒きや帽子に受ける運不運  
春の闇優しさというデスマスク 

     

気に入った句がありましたら、投稿して下さい。

               遅足


 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ねこやなぎ根こそぎ切らる川原かな  長良

2006年02月15日 | Weblog
 長良川の川原に沢山生えていた、大小の柳が根こそぎ切られ、
 株がいたるところでむき出しになっている。  

 川原に樹木や草花が咲くのは風情があっていいものだが…。

 夏の花火の邪魔になるのか、増水時に流木やゴミがつきやすい
 ため?伐採されたのか…

 ふと、考えてみると、街路樹に柳が少ないことに気が付いた。

 柳はどこへ消えた!   

 みなさんの街はいかがでしょうか。
                     
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

諳んずる母に絵本を軍星  遅足

2006年02月14日 | Weblog
昨夜は見事な月。
今朝は少し冷え込みました。

藤木さんの句を読んで、
子供の頃を思い出しました。
と言っても、全く記憶はありません。
母から聞いた話です。

昭和20年の春くらいか。
物が極端に欠乏した時代。
唯一の絵本を何度も何度も読んでもらい、
いつ間にか諳んじていたと言います。

絵本には戦闘機が飛んでいたとか。
 
軍星は、いくさぼし、北斗七星のことです。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

戦争とをんなはべつでありたくなし   藤木清子

2006年02月13日 | Weblog
  最近戦時中の人々の心を知りたくて、その頃の俳句や短歌を拾っています。
 そんな中に、新興俳句の女流俳人「藤木清子」の句に出会いました。彼女は昭和十年代に活躍し、その後杳として行方がわからなくなった生没不明の俳人だそうです。
  「しろい昼しろい手紙がこつんと来る」
 と言う句が有名だそうですが、私が気に入ったのは
  「まひるしろき薔薇むしりたし狂いたし」
 でした。この人にとって、戦時のイメージは「白い昼」だったようです。
 ところで、私が気になった句は
  「戦争とをんなはべつでありたくなし」
 と言う句、どんな想いで作ったのか知りたく思いました。  愚足
                                
コメント (9)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

煩悩はたえず南瓜を両断す 赤松柳史

2006年02月12日 | Weblog
京都の等持院に行ってきました。
と言っても、あまり馴染みのないお寺。
足利氏の菩提寺でした。
歴史の教科書に出ている尊氏の木像のある寺院。

夢想国師の造った「心の池」の写真です。
池のほとりに句碑がありました。
聞いたことのない人の句でしたが、
面白いので紹介します。
             
             遅足
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春麗ら国がなければみな詩人  朱露

2006年02月12日 | Weblog

トリノ入場式リヒテンシュタインは数人。

スイス・オーストリアの狭間3万人の国!

小泉国の私はその他大勢負け組の一人だ。

明け方のトリノの若者を見て、涙が出る。


                            
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

春の宵バタピーあれど誠なし  朱露

2006年02月11日 | Weblog

日本飢餓対策機構の柳沢美登里さんの放送を聞く。

バングラディシュ10年の献身が凄い。

乞われて聖書を読んだ途端、絶句して泣出す。

誠のかけらもない私だがもらい泣きはできる。

   


コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「合体数!!」         愚足

2006年02月10日 | Weblog
 麗さんの言う「赤き糸・・友愛数」を恐る恐る調べてみました。

  彼女は5月24日生まれ 524故に1+2+4+131+262=400
  私は 1月31日生まれ 131故に1+???????????=1

 夢破れて赤糸なし

 しかーし 偕老同穴うん十年。 友愛・性愛なにするものぞ。
 524と131をもう一人の自分にする工夫をして冬の夜長を楽しみました。
  
     524=131 になるように+たり-たり×たり÷ったりしよう。
   
     5-2-4=1-3+1  へへへ一身同体・合体!!!
 ではもう一回、合体!!
     5+2-4=1×3×1  
 ではもう一回。ねえ無理しないで。・・・・・・・・・・おやすみなさい。                   
                       
 
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

もう一人の自分  麗

2006年02月09日 | Weblog
 先日お話した映画「博士の愛した数式」
をみてきました。
原作とは少し違っていますが、なかなか心暖まるいい作品に仕上がっていました。

以前は素数の存在について書かせて頂きましたが、映画の中で印象的だったのは
友愛数の定義です。

友愛数とは、「異なる2つの自然数の自分自身をのぞいた約数の和が互いに
他方と等しくなる数」のことです。

博士は雇われた家政婦の誕生日が2月20日と知ると自分の腕時計に刻まれた
284のナンバーと結びつけて友愛数について説明してくれます。

つまり、220の約数(ただし220は除く)の和が284になって、
284の約数(ただし284は除く)の和が220になっているのです。
実際にやってみましょう!

220の約数は{1,2,4,5,10,11,20,22,44,55,
110,220}の12個ですよね。ここから220をのぞいた約数の和をたすと?

    1十2+4+5+10+11+20+22+44+55+110=284
となります。

一方、284の約数はというと{1,2,4,71,142,284}の6個で
284をのぞいた約数をたすと?あらら不思議!

1+2+4+71+142=220となるのです。

 友愛数は現在では550組も発見されていますが、
その中で最小の組が220と284です。(3桁ではこれのみ)
その次は1184と1210が友愛数になるそうです。
ピタゴラスは「友人とは何か?」と聞かれ
「もう一人の自分を探す友愛数のようなもの」と言ったとか。。
さて、皆さんのもう一人の自分はどこにいらっしゃいますか?
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

下げるほど上がる疑惑やBLT  長良

2006年02月08日 | Weblog
 BLTとはB=ベーコン L=レタス T=トマトのことで
 サンドイッチの定番らしい。
                     
 昨今のBLTは
          B=BSE
          L=ライブドア
          T=耐震偽装

  これらは疑惑の定番?なのか…それに追加するかのように~
                   B・防衛~庁、T・東横イン

 これじゃー BBLTT になっちゃう!      

 頭をさげている映像を見せられてもシラケてしまう。 


    乱れ世に誰が尽くすや土筆採り   長良  
 
                           
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国語教育は道徳教育?

2006年02月07日 | Weblog
国語教育の目的は「読解力」を身につけること。
しかし、実際は、広い意味での道徳教育。
読解力がついたということは、道徳的な枠組みから読む力がついたこと。

こんな事を書いた本を読みました。
国語教科書の思想(石原千秋)です。

作文の授業で悲劇にあった生徒のエピソードが紹介されていました。
小学生で遠足があり、それを「作文」に書く課題が出された。
生徒が「遠足は面白くなかった」と、理由も書いて提出した。
反抗的だと職員室に呼び出されて、お説教を食らった。

   

著者によると、
小学校低学年の国語教科書のスローガンは、

 自然に帰ろう

高学年では

 わたしたち一人一人

であるとのこと。

  

なお著者の読解力の定義は

① 文章や図や表から情報を読み解く力
② 文章を批評的に読む力 (批判的ではない)
③ これらを記述する力

です。

  
    
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

口誦の句   愚足

2006年02月06日 | Weblog
先日の稔典氏の記事に刺激されて、氏の提唱する口誦の句を味わおうと彼の句を声を出して読んでみた。
  「三月の甘納豆のうふふふふ」「三月の・・・」
すると、五歳の孫娘が
  「さんがつのあまなっとうのうふふふふ」
とやりだした。面白くなって、
  「春の風ルンルンけんけんあんぽんたん」
というと一緒に
  「春の風ルンルンけんけんあんぽんたん」
とやりだした。 調子に乗って
  「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」
といったら、
  「変なの」と言ってお絵かきに戻ってしまった。 
コメント (8)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

またまたまたまた・・・

2006年02月05日 | Weblog
目覚めたら雪でした。
猫もじっとガラス越しに
白い庭を見ていました。

今回は岐阜はどうでしたか?
立春は過ぎたのに寒い冬が続きます。
風邪などひかないように。
ひいてしまったら、ゆっくり静養しましょう。

さて雪の句でも作ります。

       遅足
コメント (3)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする