写真は愚足さんの作品。
月の写真をと、お願いしたものの一枚です。
月がうしろ髪を引っ張っているようにも。
俳句をワインに喩えた文を読みました。
面白いので紹介します。
古池や蛙飛び込む水の音 芭蕉
ブルゴーニュの赤の王「ロマネ・コンティ」
ベルベットの手袋の中の鉄の手のような妙薬。
一見では、平淡な味ですが、計り知れないほどの深み、
多重性、独創性、力を秘めています。
我雪とおもへばかろし笠の上 其角
シャンパーニュの「ドン・ペリニョン」
高級なシャンパーニュは重くて渋いものが多いですが、
ドン・ペリニョンだけ、軽やかで、鋭くて、
上品なエスプリにたけています。
菜の花や月は東に日は西に 蕪村
ブルゴーニュの白の女王「モランシュ」
すっきりした、完璧な切れ味のみならず、大らかな香り、
壮大な広がりが神秘的。
私はアルコール類はダメなので、残念ながら
この喩えはちょっと分からないのですが、
でも俳句の方から、ワインの味を感じています。
遅足