句を読んでいると、コトバを信頼している人と、
ちょっと信頼していないなと感ずる人があります。
朱露さんの句には、コトバを信頼していないような匂いがあります。
人間はノッペラボウな現実に、コトバで切り込みを入れて区別して、
理解しようとします。
年越しのカウントダウンなどは、その最たるものではないでしょうか?
2007年大晦日もいよいよ押し迫りました。
5秒前、4、3、2、1
2008年!
去年今年貫く棒の如きもの 高浜虚子
虚子が新年を祝う放送に出演した時の句と
どこかに書いてあったような気がします。
虚子は、「どこに、そんな区切りがあるんだ?」
と、笑っているのではないでしょうか?
コトバにした時に、こぼれ落ちていったものがある。
それを掬いあげる。コトバを使って。
俳句のなかには、そんな句もあるような気がしますが・・・