防人(サキモリ)は古代日本の兵士。
埴輪(ハニワ)は土を素焼きの人形。
ここ数十年この人を眺め続けている。
私も東国から派遣された一兵士だし。
これは私の部屋のことを言っている。
昨日今日の破れじゃなく夏中の破れ。
二階なので蚊はここまで来る筈なし。
だから破れていてもいいと言うのか。
男八人中七人廻せるが一年生一人がまだ。
戦後すぐ流行ったので、べい歴六十数年。
人生はべい独楽で明けべい独楽で終るか。
「べい独楽」が何故秋の季語か分からぬ。
「べい」というのは「貝」のことらしいです。
昔は貝殻で廻したらしいですが、そのうち鋳物にした、というわけ
名古屋市で来月、生物多様性条約第10回締約国会議が開かれます。
何という長ったらしい名称。そこで縮めて「COP10」。
地球上にはすべての生命体、科学的に明らかなものが175万種、未知のものを含めると3000万種が生態系を築いています。
多様性条約では、「生命体の生息環境を保全し、生命資源を持続可能であるように利用すること」などを骨子にしています。
要するに、生命資源の利益をできる限り長く、公平に分配して利用しようというもの。
やっぱり、人間は万物の霊長。自らの繁栄を考えています。
この会議、人間以外の生命体も注目していると、思うと、すごく楽しい。
昨日あるお寺で、息絶え絶えのアリンコに会いました。
夏もようやく終りのようです。
・本堂の畳の毛羽によろばいて赤蟻いっぴき夏と逝きたり
鳥野
何という長ったらしい名称。そこで縮めて「COP10」。
地球上にはすべての生命体、科学的に明らかなものが175万種、未知のものを含めると3000万種が生態系を築いています。
多様性条約では、「生命体の生息環境を保全し、生命資源を持続可能であるように利用すること」などを骨子にしています。
要するに、生命資源の利益をできる限り長く、公平に分配して利用しようというもの。
やっぱり、人間は万物の霊長。自らの繁栄を考えています。
この会議、人間以外の生命体も注目していると、思うと、すごく楽しい。
昨日あるお寺で、息絶え絶えのアリンコに会いました。
夏もようやく終りのようです。
・本堂の畳の毛羽によろばいて赤蟻いっぴき夏と逝きたり
鳥野
句集を読んでいたら、この句に目が止まりました。
仮寝というから旅先での一夜だろうか。
気がつくと、ふところには椎の実が。
拾ったまま、懐にして眠っていたのだろうか。
わたしの懐にある小さな椎の実。
人生という旅のなかにある小さな私。
私も椎の実も、宇宙という大きな懐のなかに
抱かれた小さな異物かも。
秋の夜、という透明感のある時間が流れている。
俳句はゆっくりと声に出して読む。
懐中のK音、仮寝のK音が韻を踏んで心地よい。
遅足
仮寝というから旅先での一夜だろうか。
気がつくと、ふところには椎の実が。
拾ったまま、懐にして眠っていたのだろうか。
わたしの懐にある小さな椎の実。
人生という旅のなかにある小さな私。
私も椎の実も、宇宙という大きな懐のなかに
抱かれた小さな異物かも。
秋の夜、という透明感のある時間が流れている。
俳句はゆっくりと声に出して読む。
懐中のK音、仮寝のK音が韻を踏んで心地よい。
遅足
好村兼一「伊藤一刀斎」上下読了。
一刀斎は伊豆大島の人で懐かしい。
古里真鶴の50キロ沖に浮かぶ島。
わくわく九百頁一気に読みダウン。
先生のブログに掲載されていた梨の歌です。
死はどんな出口でもない梨を剥く音をひとりで聴きながら剥く
ひとりで梨を剥いているのですが、
句会の句とは、一味違った雰囲気がありますね。
「死はどんな出口でもない」なんて俳句では
うまく使えません・・・
死はどんな出口でもない○○○○○
死はどんな出口でもない梨を剥く音をひとりで聴きながら剥く
ひとりで梨を剥いているのですが、
句会の句とは、一味違った雰囲気がありますね。
「死はどんな出口でもない」なんて俳句では
うまく使えません・・・
死はどんな出口でもない○○○○○
昭和5年27才で死んだ芝不器男。
4年後私は生まれ便便と76才だ。
永き日のにはとり柵を越えにけり。
何をどうすればこういう句になる?
岡野ドクターの診断です。
こういう句を認めない人もいると思うんです。
文字通りに読むと、今、私は愛人になりそう(或いはされそう)だが、
そうならないように梨を剥いている、、と。
私が梨を剥くこと(あるいは、ある剥き方)が私の愛人化を防ぐ。
自分で説明していて少しアホらしくなっていますが、
このアホらしい理路に俳句性(詩)を感じるかどうかで分かれます。
もちろん私は愛人も梨も好きです。
ありがとうございます。
こういう句を認めない人もいると思うんです。
文字通りに読むと、今、私は愛人になりそう(或いはされそう)だが、
そうならないように梨を剥いている、、と。
私が梨を剥くこと(あるいは、ある剥き方)が私の愛人化を防ぐ。
自分で説明していて少しアホらしくなっていますが、
このアホらしい理路に俳句性(詩)を感じるかどうかで分かれます。
もちろん私は愛人も梨も好きです。
ありがとうございます。
好村兼一著「伊藤一刀斎」上下897頁。
フランスで柔道を教えている八段の人物。
当方は本が重過ぎて肩が凝るという始末。
「ここで挫けては」血圧を計りつつ読む。
北百米が山裾だが立ち昇る霧の中だ。
下界から見るとここも霧の中だろう。
霧に匂いがあるとすれば匂っていい。
匂わないのは鼻のせいかも知れない。
船団・えなみドクターの診断です。
桃や林檎と比べると、梨はごつごつしていて
色も地味でアピールするものが少ない。
でも、一皮剥けばジューシーでお肌つやつや。
そんな感じが「話上手な梨」で
巧みに表現されていると感じました。
桃が話上手であると同時に、
食べている人の会話も弾むんだよ~と
いう事も伝わってきます。
(最後の桃は梨かな?)
ありがとうございます。
桃や林檎と比べると、梨はごつごつしていて
色も地味でアピールするものが少ない。
でも、一皮剥けばジューシーでお肌つやつや。
そんな感じが「話上手な梨」で
巧みに表現されていると感じました。
桃が話上手であると同時に、
食べている人の会話も弾むんだよ~と
いう事も伝わってきます。
(最後の桃は梨かな?)
ありがとうございます。
雨模様の句会となりました。7人の出席。
題詠は、梨にまつわる、さまざまなシーンが詠まれており
楽しめる句会でした。
題詠「梨」
①梨むいて一人静かに愚痴こぼす(朱露)亜子・静荷・立雄
②シャリシャリと梨食む不協和音かな(値遇)能登・狗子・郁子
③点滴終え梨一切れの甘さかな(愚足)能登・結宇・晴代・亜子・麗子
④梨重し汝は猛暑にて肥りしか(静荷)値隅・遅足・朱露
⑤もぎ立てをサラダに添えて庭の梨(立雄)
⑥説教の僧の破顔や梨の皿(亜子)愚足・狗子・晴代・郁子
⑦梨をむくこの剥き方は父のもの(遅足)値遇・鳥野・狗子・結宇・晴代・郁子・立雄
⑧梨噛めば運動会の味がする(麗子)亜子
⑨梨の実の黒文字伝う甘露かな(結宇)愚足
⑩梨ひとつ貰ってスキップ帰り道(郁子)鳥野・麗子・朱露・静荷・立雄
⑪さくさくと梨食む妣の糸切歯(晴代)鳥野・遅足
⑫梨の実の食べきれぬままベッド脇(能登)愚足・結宇・麗子・朱露
⑬深層に秘密の如く梨の芯(狗子)値遇・能登・遅足・静荷
自由題
①目覚むれば今宵はフォルテ庭の虫(立雄)麗子・静荷
②音たてて木の実の睦み合う日かな(遅足)晴代・郁子・朱露
③虫の音の止みて明け待つ長さかな(愚足)能登・鳥野・狗子・晴代・亜子・立雄
④秋ともし素描の人の背中かな(値遇)愚足・鳥野・郁子・遅足
⑤寒狭川夢幻の下り簗(朱露)亜子
⑥手より手に鐘鳴らし継ぐ終戦忌(亜子)愚足・鳥野・結宇・立雄
⑦刺身用てふさんま美(は)し一尾買ふ(静荷)値遇・結宇
⑧君と聴く銀河をめぐる虫の声(郁子)能登・麗子・遅足・朱露
⑨新涼や刺つつみ込む水の玉(晴代)狗子・郁子・麗子
⑩何もかもぱさついたまま秋に入る(麗子)値遇・狗子・晴代・遅足・静荷・立雄
⑪推敲の文(フミ)塚埋む(ツカウム)と凌霄花(ノウゼンカ)(結宇)
⑫脳の中虫の音響くテント泊(能登)亜子
⑬品切れと百円ショップの秋扇(狗子)値遇・能登・愚足・結宇・朱露・静荷
次回は10月20日(水)午後6時 安田屋
題詠は「露」です。
題詠は、梨にまつわる、さまざまなシーンが詠まれており
楽しめる句会でした。
題詠「梨」
①梨むいて一人静かに愚痴こぼす(朱露)亜子・静荷・立雄
②シャリシャリと梨食む不協和音かな(値遇)能登・狗子・郁子
③点滴終え梨一切れの甘さかな(愚足)能登・結宇・晴代・亜子・麗子
④梨重し汝は猛暑にて肥りしか(静荷)値隅・遅足・朱露
⑤もぎ立てをサラダに添えて庭の梨(立雄)
⑥説教の僧の破顔や梨の皿(亜子)愚足・狗子・晴代・郁子
⑦梨をむくこの剥き方は父のもの(遅足)値遇・鳥野・狗子・結宇・晴代・郁子・立雄
⑧梨噛めば運動会の味がする(麗子)亜子
⑨梨の実の黒文字伝う甘露かな(結宇)愚足
⑩梨ひとつ貰ってスキップ帰り道(郁子)鳥野・麗子・朱露・静荷・立雄
⑪さくさくと梨食む妣の糸切歯(晴代)鳥野・遅足
⑫梨の実の食べきれぬままベッド脇(能登)愚足・結宇・麗子・朱露
⑬深層に秘密の如く梨の芯(狗子)値遇・能登・遅足・静荷
自由題
①目覚むれば今宵はフォルテ庭の虫(立雄)麗子・静荷
②音たてて木の実の睦み合う日かな(遅足)晴代・郁子・朱露
③虫の音の止みて明け待つ長さかな(愚足)能登・鳥野・狗子・晴代・亜子・立雄
④秋ともし素描の人の背中かな(値遇)愚足・鳥野・郁子・遅足
⑤寒狭川夢幻の下り簗(朱露)亜子
⑥手より手に鐘鳴らし継ぐ終戦忌(亜子)愚足・鳥野・結宇・立雄
⑦刺身用てふさんま美(は)し一尾買ふ(静荷)値遇・結宇
⑧君と聴く銀河をめぐる虫の声(郁子)能登・麗子・遅足・朱露
⑨新涼や刺つつみ込む水の玉(晴代)狗子・郁子・麗子
⑩何もかもぱさついたまま秋に入る(麗子)値遇・狗子・晴代・遅足・静荷・立雄
⑪推敲の文(フミ)塚埋む(ツカウム)と凌霄花(ノウゼンカ)(結宇)
⑫脳の中虫の音響くテント泊(能登)亜子
⑬品切れと百円ショップの秋扇(狗子)値遇・能登・愚足・結宇・朱露・静荷
次回は10月20日(水)午後6時 安田屋
題詠は「露」です。