日本男道記

ある日本男子の生き様

爲政第二18

2009年11月17日 | 論語を読む

【原文】
子張學干祿、子曰、多聞闕疑、愼言其餘、則寡尤、多見闕殆、愼行其餘、則寡悔、言寡尤行寡悔、祿在其中矣、

【読み下し】
子張、禄を干(もと)めんことを学ぶ。子の曰わく、多く聞きて疑わしきを闕(か)き、慎みて其の余りを言えば、則ち尤(とがめ)寡(すく)なし。多く見て殆(あや)うきを闕き、慎みて其の余りを行えば、則ち悔い寡なし。言に尤寡なく行(こう)に悔寡なければ、禄は其の中に在り。

【通釈】
子張が禄を取るためのことを学ぼうとした。先生はいわれた、「たくさん聞いて疑わしいところはやめ、それ以外の[自信の持てる]ことを慎重に口にしていけば、あやまちは少なくなる。たくさん見てあやふやなところはやめ、それ以外の[確実な]ことを慎重に実行していけば、後悔は少なくなる。ことばにあやまちが少なく、行動に後悔がなければ、禄はそこに自然に得られるものだ。[禄を得るために特別な勉強などというものはない。]」

【English】
Tsze-chang was learning with a view to official emolument.
The Master said, "Hear much and put aside the points of which you stand in doubt, while you speak cautiously at the same time of the others:-then you will afford few occasions for blame. See much and put aside the things which seem perilous, while you are cautious at the same time in carrying the others into practice: then you will have few occasions for repentance. When one gives few occasions for blame in his words, and few occasions for repentance in his conduct, he is in the way to get emolument."


『論語』とは、読んで字の如く「論じ語る」、孔子と弟子達や要人達との間に交された対話録。
『論語』は私たちの生き方の原点を見つめた思索の宝庫であり、人間性を磨く叡智が凝縮した永遠の古典。
読めば読むほど胸に深く沁み込む簡潔な言葉の数々。
『孟子』『大学』『中庸』と併せて儒教における「四書」の一つに数えられる。
全20編(学而第一~堯曰第二十) 構成され、編の名称は各編の最初の二文字を採ったものであり内容上の意味はない。
したがって、学而第一から順に読む必要はなくどこから読んでもかまわない。







Daily Vocabulary(2009/11/17)

2009年11月17日 | Daily Vocabulary
8431.steward(世話役、幹事)
The leader serves as the steward of an organization.
8432.set an example(手本[模範]を示す、範を垂れる)
You've got to set an example for your children.
8433.take the initiative(~を率先してやる、~においてイニシアチブを取る)
I want him to take the initiative in participating in a volunteer activity.
8434.vital(極めて重要な、不可欠の)
He believes the U.S. is playing a vital role in Somalia.
8435.skill set(人が持っている技能、技術)
Having people with different skill sets can help an organization succeed.
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