![]() | 神様のカルテ 2 |
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小学館 |
【一口紹介】
◆内容説明◆
医師の話ではない。人間の話をしているのだ。
栗原一止は夏目漱石を敬愛し、信州の「24時間、365日対応」の本庄病院で働く内科医である。
写真家の妻・ハルの献身的な支えや、頼りになる同僚、下宿先「御嶽荘」の愉快な住人たちに力をもらい、日々を乗り切っている。
そんな一止に、母校の医局からの誘いがかかる。
医師が慢性的に不足しているこの病院で一人でも多くの患者と向き合うか、母校・信濃大学の大学病院で最先端の医療を学ぶか。一止が選択したのは、本庄病院での続投だった(『神様のカルテ』)。
新年度、本庄病院の内科病棟に新任の医師・進藤辰也が東京の病院から着任してきた。
彼は一止、そして外科の砂山次郎と信濃大学の同窓であった。
かつて“医学部の良心"と呼ばれた進藤の加入を喜ぶ一止に対し、砂山は微妙な反応をする。
赴任直後の期待とは裏腹に、進藤の医師としての行動は、かつてのその姿からは想像もできないものだった。
そんななか、本庄病院に激震が走る。
「編集担当者からのおすすめ情報」
読んだ人すべての心を温かくする、
36万部突破のベストセラーに、第二弾が登場します。
第一弾は櫻井翔、宮崎あおいの出演で2011年全国東宝系にて、映画化!
2010年本屋大賞第二位。
その前作を遙かに超える感動を、お届けします。
【読んだ理由】
第二弾。
【印象に残った一行】
「・・・人が死ぬということは、大切な人と別れるということなんですね」
ふいにそんなことを先生が告げた。
「人は必ず死ぬ、わしらがどんなに手を尽くしても、人間はニ百歳までは生きられへん。いかに生きるばっかりが吹聴される世の中やけど、いかに死ぬかっちゅうこともきっちり考えるのが、医者の仕事やで」
「良心に恥じぬということだけが、我々の確かな報酬だ」
「一瞬の奇跡も刹那の感動も、巨大な時の大河の中では無に等しい。天の川中では英雄の星座すら見えなくなるように、時の大河の中では、人間の命すら尺寸の夢にすぎない。だがその刹那にすべてを傾注するからこそ、人は人たることが可能なのである」
「人が死ぬということはそれで何か片付くということではない。新たな何かが始まるということですらない。大切な絆がひとつ、失われるということである。そのぽっかりと空いた空虚は何物によっても埋められない」
【コメント】
読後が爽やかな感動が心の中を通り抜ける。
読んでいて三回涙が出そうになった。
こんなこと久しぶりだが、加齢とともに涙腺が緩んでいるのも事実だ。

