房総の里山に山百合が咲き始めました。山百合は咲いてから傷みが早いため、2時間ほど歩いて写真を撮りましたが綺麗な花はほんの数輪です。

一昨日目をつけておいた株があり、今日が見頃とおもって出かけてみたらすでに咲いていて、写真を撮る気になれないほど傷んでいました。

綺麗な花との出会いはほんの一瞬です。


Kさん、佳人薄命詩という漢詩があるようです。山百合は里山の佳人でしょうか。
佳人薄命詩 蘇軾
雙頬凝酥髪抹漆 雙頬(そうけい)は凝酥 髪は漆を抹す
眼光入簾珠的* 眼光 簾に入って 珠 的*(てきれき)
故将白練作仙衣 もと白練を将(もつ)て仙衣をつくらんとす
不許紅膏汚天質 紅膏の天質を汚すを許さず
呉音嬌軟帯児癡 呉音は嬌軟にして児癡を帯ぶ
無限間愁総未知 無限の間愁 総(すべ)て未だ知らず
自古佳人多薄命 古(いにしえ)より佳人は多く命薄し
閉門春尽楊花落 門を閉じ 春尽き 楊花落つ
両頬は乳酪のようになめらかで、髪は漆を塗ったよう黒々としている。
簾越しに見る眸は、真珠がくっきりと白く光っているようだ。
もとより尼僧であるから、白い練り絹の法衣まとっている。
その唇を紅で汚すことは許されない。
話す呉音は艶めかしく、軟らかで、児癡を帯びている。
この世の限りない愁いも、すべて知らないでいる。
むかしから、佳人は多く薄命である。
門を閉じて、外に出ない間に、春は尽きて、楊花も落ちてしまうだろう。

一昨日目をつけておいた株があり、今日が見頃とおもって出かけてみたらすでに咲いていて、写真を撮る気になれないほど傷んでいました。

綺麗な花との出会いはほんの一瞬です。


Kさん、佳人薄命詩という漢詩があるようです。山百合は里山の佳人でしょうか。
佳人薄命詩 蘇軾
雙頬凝酥髪抹漆 雙頬(そうけい)は凝酥 髪は漆を抹す
眼光入簾珠的* 眼光 簾に入って 珠 的*(てきれき)
故将白練作仙衣 もと白練を将(もつ)て仙衣をつくらんとす
不許紅膏汚天質 紅膏の天質を汚すを許さず
呉音嬌軟帯児癡 呉音は嬌軟にして児癡を帯ぶ
無限間愁総未知 無限の間愁 総(すべ)て未だ知らず
自古佳人多薄命 古(いにしえ)より佳人は多く命薄し
閉門春尽楊花落 門を閉じ 春尽き 楊花落つ
両頬は乳酪のようになめらかで、髪は漆を塗ったよう黒々としている。
簾越しに見る眸は、真珠がくっきりと白く光っているようだ。
もとより尼僧であるから、白い練り絹の法衣まとっている。
その唇を紅で汚すことは許されない。
話す呉音は艶めかしく、軟らかで、児癡を帯びている。
この世の限りない愁いも、すべて知らないでいる。
むかしから、佳人は多く薄命である。
門を閉じて、外に出ない間に、春は尽きて、楊花も落ちてしまうだろう。