新型コロナウイルス感染症の拡大を巡り、政府が行事自粛の延長を要請するなど終息が見通せない中、佐賀県は16日からの学校再開に踏み切った。感染リスクを覚悟しながらも、子どもの心身への影響、学校現場の混乱、保護者の負担を重く受け止めた格好だ。
政府が全国一斉の臨時休校を要請した翌日の2月28日。県の幹部会議で山口祥義知事は、県立学校の休校開始日を、国の要請から1日遅らせる3月3日からとし「県内の検査は全て陰性。まず2週間、状況を見る」と独自の判断を下した。
そして11日。学校再開の判断を下した山口知事は「県内で陽性の報告はない」と、休校期間を判断したときと同じ理由を挙げた。さらに今回強調したのは、子どもたちの心身への影響だった。「感染を恐れて自宅にこもったまま」「友達に会いたい」など保護者や子どもの声を受け止め「この状況を長期化させてはいけない」と思いを口にした。
県教育委員会も休校期間中に、学校現場や市町教育委員会と意見交換を行ってきた。3学期は学年を締めくくる時期で、市町からは「(再開後の)最後の6日間は大事。やりたい」と強く求められたという。
再開に向けては「現場のことを考えると、できるだけ早いタイミングで伝えた方がいい」(県幹部)と11日の発表に至った。ただ、状況が逐一変化していくため、「ぎりぎりまで(方針を)決めたくはなかった」と苦悩も抱えていた。
「年度末で卒業式もある時期の休校や再開の判断は難しかった」。県よりも2日早く「再開方針」を発表した武雄市の浦郷究教育長はこう明かした上で、「県がまず休校を15日までにしたこと、そして16日からの再開を決めたことはすごい決断」と評価した。
「(春休み前日の)24日までは天に祈るような気持ち」。感染リスクを覚悟の上で判断を示したものの、県幹部は会議後、こう漏らした。
TOKYO SKYTREE ライティング【雅】
スカイツリーのサイトから引用
19:45~24:00は「雅」を点灯します。
「雅」は、優雅さ、衣をまとうような光、方向性のあるデザインで、江戸紫をテーマカラーとし、金箔のようなきらめきと“時”を表現した動きが特徴です。
江戸紫に点灯された北・東・西の「鼎」を起点に、羽衣の優美な動きをイメージした光がらせん状に上昇する緩やかな動きを表現しました。
さらに、一対の扇子を使った舞踏をイメージした光のショーが展開し、日本独自の美しい動きを光で体現したアクティブな動きをお楽しみください。
一部引用・・・官僚は二次感染の現実を直視できなかった
――下船した乗客の感染が後になって判明したり、作業に当たっていた厚生労働省の職員や検疫官に感染者が出たりしました。
14日間の検疫期間中に、乗員・乗客同士での二次感染はおそらく起きていた。そうした懸念があったので、アメリカやカナダ、韓国、イスラエルなどは、下船した人たちを自国の施設でさらに2週間、追加で隔離した。
ところが日本は、「14日間検疫やったからいいじゃないか」ということでそのまま下船させてしまった。検査が陰性になったので下船を許可したわけだが、検査結果そのものが間違いだったので、後で発症してしまう人が出た。下船後、スポーツクラブに行った人の感染がわかり、臨時休館せざるをえなくなった。周辺の人の検証もしなくてはならなくなり、混乱が起きた。
つまり、官僚にありがちな「自分たちの立てたプランは完璧だ」「完璧でなければいけない」という自己暗示をかけてしまい、自分たちは間違っていないという物語を信じてしまった。二次感染が起きているかもしれない、という現実を直視できなかった。
私がYouTubeに動画をアップした翌日の2月19日に、国立感染症研究所が感染者数の推移を公表した。そこで新しく感染がわかった乗客の数が減っていたが、それがまだ中間報告だということを官僚は理解していなかった。
つまり、「現段階であれば二次感染が起きていないように見える」ということを「これからも起きないだろう」という話に勝手に置き換えてしまった。自分たちの作った物語に準ずる楽観的なデータを採用してしまった。
結局何も対策をせずに下船させてしまい、後から問題が発覚したので慌てて健康監視を始めた。それは遅かった。
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岩田健太郎「非科学的なコロナ対策が危ない」 クルーズ船の失敗を繰り返してはならない | コロナショックの大波紋 - 東洋経済オンライン https://t.co/2lmQ4lnIOA #東洋経済オンライン @Toyokeizaiさんから
— achikochitei (@achikochitei1) March 12, 2020
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