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世界的な霊長類学者で、兵庫県立人と自然の博物館名誉館長の河合雅雄さん=兵庫県丹波篠山市出身=の少年時代を描いた映画「森の学校」が、19年ぶりに脚光をあびている。
昨年夏に亡くなった三浦春馬さんが河合さんが子役として小学生時代を熱演。貴重映像が話題となり、8日から西宮などで再上映される。(津谷治英)
原作は河合さんの著書で自伝的小説「少年動物誌」(福音館書店)。映画は同市で撮影され、02年に公開された。豊かな自然の中で、男6人兄弟の三男・雅雄(三浦さん)が、生き物とふれあいながら、たくましく育つ姿を描く。 同市出身の西垣吉春監督(73)=京都市在住=は「原作を読み、故郷の野山の風景がすぐに浮かんだ。破壊が進む森や里山で、生き物や人が生きる姿を描きたかった」と振り返る。 三浦さんはオーディションで2千人から選んだといい、「出会った時から素質を感じた。小学生は思春期に入る前で素直さが残っている。その姿を一生懸命演じてくれた」と懐かしむ。 弟の隼雄さん(故人、心理学者、元文化庁長官)を含め、やんちゃな兄弟を育てた両親も物語の重要な柱。父親役は篠田三郎さん、母親役は神崎愛さんが演じた。西垣監督は家族で見てほしい作品とし、「コロナの影響で人の絆が希薄化する中、温かさを感じてもらえたら」と話していた。 1月8日からTOHOシネマズ西宮OSなどで上映される。
三浦春馬さん主演の最新映画 予告編
映画『天外者』本予告(2020.12.11全国公開)
一部引用・・・
スマホをポケットに入れているだけで学習効果が著しく下がる」「1日2時間を超えるスマホ使用は、うつのリスクを高める」――。脳科学に関する世界中の研究結果をもとに、スマホなどデジタルメディアの悪影響を告発する「スマホ脳」(アンデシュ・ハンセン著、久山葉子訳、新潮新書)が話題だ。本書によると、スマホは依存性が高く、脳内のシステムを支配してしまうという。著者でスウェーデンの精神科医であるハンセン氏に聞いた。【牧野宏美/統合デジタル取材センター】
「スマホが存在するだけで集中力が低下」
――本書は膨大な数の研究結果を引用し、デジタル化する社会に警鐘を鳴らしています。日本を含む13カ国で翻訳され、世界的ベストセラーになっていますが、なぜ執筆しようと思ったのですか。
◆精神科医として病院に勤務していますが、近年、不眠を訴える若い患者が非常に増えたことがきっかけです。話を聞いてみると、スマホをベッドの中にまで持ち込んでいる人が多いことに気付きました。スマホを寝室に置かず、目覚まし時計で起きるようにとアドバイスすると多くのケースは改善しました。
現代人は平均して1日2600回以上もスマホを触り、コロナ禍においては外界とのライフラインになっています。このようなスマホに頼る行動様式への変化は、人類史上最も大きな変化でしょう。便利になったはずなのに不調になる人がいるという矛盾を、科学によって解き明かしたいと考えたのです。そこでネイチャーなど有名な科学雑誌に掲載された、米国を中心とした世界中の論文を何百本も読みました。驚いたのは、人間がいかに集中力を乱すものに対して弱いかということです。特に大学生を対象にした記憶力と集中力の調査で、スマホを教室の外に置いた学生の方が、サイレントモードにしてポケットにしまった学生よりも記憶力などが高かったという結果には衝撃を受けました。つまりスマホの存在が少しでも感じられる状況にあれば、認知能力の容量が減るということです。
「スマホは最新のドラッグ」 脳の報酬システムを支配
――なぜそんなことが起こるのでしょうか。
◆スマホは「最新のドラッグ」と言っていいほど依存性が高いものです。これは脳内の報酬システムと関係しています。脳は元々、生き延びるために周囲の新しい情報を取り入れることによって、報酬としてドーパミンという快楽を感じる物質が放出されるようになっています。現代はスマホやパソコンが新しい情報を運んでくるため、クリックする度にドーパミンが放出されるのです。さらにドーパミンは、新しい情報を得られるかもしれない、という不確かな状況の方がより多く放出されます。チャットやメールの着信音が鳴ると「大事な連絡かもしれない」とスマホを手に取りたくなるのはそのためです。
中でもフェイスブックなどのSNSは「大事な情報更新があるかもしれない」と報酬システムを強くあおり、投稿に対して「いいね」などの反応が来ることで承認欲求も満たしてくれるため依存性が高まります。
こんなエピソードがあります。フェイスブックの「いいね」機能を開発した人物は、その依存性の高さに気付き、自らスマホ使用を制限するためのアプリをインストールしました。iPadを開発したアップル社の創業者、スティーブ・ジョブズ氏は「自身の子供のそばにはiPadを置くことすらしない」と話し、マイクロソフト社の共同創業者、ビル・ゲイツ氏は子供が14歳になるまでスマホを持たせませんでした。
――「人間の脳はデジタル社会に適応していない」ということですね。
◆人間の進化の構造と結びつけて考えると分かりやすいです。現代においても、人間の脳は基本的に石器時代のままなのです。例えば私たちはカロリーのある食べ物を欲しますが、これは石器時代にはカロリーのあるものは入手しにくい貴重なもので、見つけたものはすべて食べなければ生きていけませんでした。今ではカロリーは安価に手に入りますが・・・
「スマホ脳」強い依存性に警鐘 ベストセラー著者の精神科医に聞く - 毎日新聞 https://t.co/8JghPOKQbV
— achikochitei (@achikochitei1) January 4, 2021