夕方三ノ宮に出かけたら、阪急三宮駅に新しいディスプレイが掲示されていた。
兵庫県西脇市出身の横尾は、高校を出てしばらく神戸新聞社に勤めてから上京した。昭和40年代、私は月刊誌「話の特集」で毎号彼のイラストやコラージュを見ていた。
描線が単純で色使いが鮮烈。うまいヘタという概念ではなく横尾ワールドを持っていて、今月号は何を造ってくれたのだろうと楽しみにページを開けていた。
今回彼が自分の作品をまとめて寄付し、この美術館が神戸に出来た。 過去の横尾忠則のエントリーから⇒「横尾忠則全ポスター展」こちら。
神戸新聞のfacebookから引用: 【記者らいふ&らいぶ】文化生活部・神谷千晶
<のんびり号外>(2) ~横尾忠則現代美術館オープン~
神戸市灘区に3日、オープンした「横尾忠則現代美術館」。もう行ったよ、という方もいらっしゃるかもしれません。
横尾さんといえば、西脇市出身の世界的美術家です。その絵画やポスターなど約3000点を収蔵・展示するため、兵庫県が「原田の森ギャラリー」西館をリニューアルして設立しました。
...・・・なんていうご説明は紙面で書きましたので割愛します。開館第1弾の「反反復復反復」展についても言いたくてうずうずしていますが、
それは文化面の記事で。ここではすみません、ちょっとミーハーに書かせていただきます。
何がすごいって、まず2日の開館記念式典がすごい人だったんですよ。押し合いへし合いのセレモニー、お祝いのあいさつに駆け付けたのは
建築家の安藤忠雄さん、作家・尼僧の瀬戸内寂聴さん、そしてファッションデザイナーの三宅一生さんまで!エントランスに並んだ花輪には、
俳優・高倉健さんやミュージシャン坂本龍一さんの名前もありました。内覧会場を歩けばあの人もこの人もいて、横尾さんの多分野にわたる交友の一端を見た思いです。
あんまりたくさんの人が来館したものだから横尾さん、その夜は一睡もできなかったとのこと。翌日は朝から点滴を打って、オープニングトークに臨んだそうです。
「この美術館にも医務室を作らなきゃ」と結構、真面目に話していました。この日のトークも横尾ファンでぎゅうぎゅう詰め。展覧会は年4回のペースで開かれていきますから、
ぜひ今後もにぎやかな美術館であってほしいなと思います。
それから1階のミュージアムショップ、横尾さんの商品のみを扱う常設店舗はここだけなのでは? 書籍や図録、一筆箋やストラップ、シャツなどグッズが並んでいます。
代表的なポスターも受注発送で販売されていて、宛名付きの直筆サインを入れてもらえるそうですよ。
最後におすすめするのは併設カフェ。「ぱんだかふぇ」というほほえましい名前ながら、プロデュースした永松信一さんは
奈良県東吉野村の山奥イタリアンでスローフード人気の先駆けとなった敏腕シェフ。西宮北口で経営されているバール「ジュリエッタ」は私もときどき飲みに行きますが、
ぱんだかふぇのランチでは野菜と果物をふんだんに使った特製デトックスジュースをいただきました。キウイや小松菜、ナッツなどが入って飲み応えがあり、
おいしかったです(個人の感想です)。
実は横尾さん、若き日にグラフィックデザイナーとして神戸新聞社で働いていたことも。大先輩ですね。長々と書いてしまいましたが、そんなわけでお許しください!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2022年4月22日掲載
兵庫県立美術館の分館「原田の森ギャラリー」で、長く改装工事をしていました。
労災病院の帰りに「神戸文学館」に寄ったら、山手幹線の対面の美術館の工事が終わっていました。神戸新聞で読んでいた「横尾忠則美術館」がここに出来ました。
ネットによるとオープンは11月だそうです。
対面の神戸文学館
阪急王子公園駅まで歩いて、水道筋商店街を久しぶりに歩きました。賑わっている商店街を歩くのは楽しいです。
気を付けてみると、いくつかの店が廃業したり、店の業態が変わったりしています。
「横尾忠則現代美術館」11月開館 県立美術館分館に
西脇市出身の世界的美術家横尾忠則さん(75)=東京都=の作品を収蔵・展示する兵庫県立美術館王子分館「原田の森ギャラリー」(神戸市灘区原田通3)の西館が今年11月、
「横尾忠則現代美術館」として開館することが10日までに分かった。作品は横尾さんが兵庫県に寄贈、寄託。同月から新作絵画を中心とした開館記念展が予定されている。
横尾さんは2007年8月、県に作品や資料の寄贈を提案し、昨年9月に合意。老朽化のため改修中だった西館を活用することが決まった。
「現在進行形で活動するイメージに」と、横尾さんが「現代美術館」という名称を提案。モダニズム建築で知られる村野藤吾設計のデザインを生かし、今年3月、白を基調に改装した。
美術館は横尾さん制作の絵画のほぼ全作品と、版画やポスター、資料など計3千点以上のコレクションを収める世界最大の拠点となる。
展示室は2、3階でそれぞれ約470平方メートル、約220平方メートル。ガラス張りの1階は無料開放し、関連グッズの売店、対談や公開制作など多目的に使えるスタジオがある。
4階の一部の壁は横尾さんが指定した鮮やかな赤色に塗られ、資料室を設ける。
本年度の運営費は約2億2500万円で、蓑(みの)豊・県立美術館館長が館長を兼務し、学芸員は非常勤を含む計7人。県芸術文化協会が指定管理者となり、同ギャラリーとともに運営する。
今年は、グラフィックデザイナーとして出発した横尾さんが「画家宣言」をして30年の節目。開館後は年4回のペースで展覧会を開く。(神谷千晶)
(2012/04/11 07:06)神戸新聞
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます