
某日 夜は料理もお酒もお任せの店、勝どきのいつもの「池のや」に行った。
森山さんが今回も数日前に予約を入れてくれていたのでもう準備は出来ていた。
10種類ほど置いている各地の蔵元の日本酒からお勧めの酒と芋焼酎のロックをゆっくり食べて飲んで喋りを楽しんだ。
魚は煮魚と焼き魚のいずれかがチョイス出来るが私はカマスの焼き物をオーダーした。
さんざん飲んでそれぞれのファミリーヒストリーや現下の社会情勢を憂える話で時間を忘れ気が付くと
夕方5時に入店したのに女将さんにそろそろお開きにと言われれる9時になっていた。
脚本家の山田太一さんの言葉ではないが、
「時折、夕食をとりながらのんだり、しゃべったりする友人がいる。しかし結局話の大半は忘れてしまう。
会っているときのおおざっぱな残像以上になにを知っているかと考えると、呆れるほど心もとない。
ただもう残像のよさでまた会うようなものだ。」 を地で行ったことになった。
昔の思い出話は脳の栄養になり活性化につながるという研究結果もあると最近読んだから ときどき人と顔を合わせて喋べったり飲んだり出来るのは有難いことだ。
事業部は違うが同じ会社に勤務し、かって大阪や広島で麻雀を楽しみ時々共に飲んでいた森山さんが 東京の西から自分の住む場所に近い「勝どき」に
以前に引っ越していて 気軽にときどき会えて飲めるのは 5年前に後期高齢者の歳で、神戸から引っ越してきて年が明けると81歳になる人間にはありがたいことだ。
帰りは地下鉄大江戸線に乗り 清澄白河で半蔵門線に乗り換えて錦糸町で総武線に乗って帰宅した。大江戸線の両国で総武線に乗り換えるとなるとかなり長く歩かないといけない。
勝どきがあるエリアの佃島や月島は江戸時代は漁師の町だったが 明治以降 IHIなど造船や重工業工場地帯の時代を経て
いまや大変貌をとげてタワーマンションが林立する住宅地空間でもある。
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