本流をはなれて今夜きくのは、ミクローシュ・シュパーニがタンジェント・ピアノを弾いて録音した「C.P.E. Bach: The Solo Keyboard Music, Vol. 36」(BIS Record BIS-2263)。アルバムのジャケット写真はクラヴィコードですが、この録音(2016年)で弾いているのは、ちゃんとタンジェント・ピアノです。使用楽器はギスライン・ポトフリーゲの1998年製で、バルダッサーレ・パストーレの1799年製にもとづいています。ここで楽しむのは収録曲中、ロンド2曲とファンタジア3曲。ついでに「スペインのフォリア」による12の変奏曲もききましょうか。