アンドラアーシュ・シフが2018年に録音した「J.S. Bach: Clavichord」。ピアノではなくクラヴィコードを弾いてのアルバムで、収録曲中、「インヴェンションとシンフォニア」などをのぞき順に楽しんでいます。これからきくのは、「クラヴィーア練習曲集 第3部」に所収された4曲のデュエットから、イ短調のデュエット(BWV805)です。クラヴィコードは、ヨリス・ポトフリーゲが製作(ヤコブ・スペッケンの1743年製にもとづく)した楽器。製作家ポトフリーゲを、シフは同じハンガリーの鍵盤楽器奏者のミクローシュ・シュパーニに紹介されたとのことです。ちなみに、シュパーニは、カール・フィリップ・エマヌエル・バッハの鍵盤独奏曲全集を録音中(第40集まで進行)です。
CD : ECM 2635/36(ECM Records)