ルネ・ヤーコプスたちによる「クリスマス・オラトリオ」BWV248も、これからきく顕現節ためのカンタータ「主よ、勝ち誇れる敵どもの息まくとき」でおわり。この第6部も既存曲からの転用があり、「全11曲中、聖句楽曲と中央のコラールを除く7曲が、失われたカンタータBWV248/a[BC-A190](1734)からの転用と推定される」(『バッハ事典』)とのことです。第5部までと同じく、ヤーコプスの指揮は(元歌手らしいというか)、コラールをかなりゆっくりしたテンポでRIAS室内合唱団に歌わせています。古楽系の指揮者としてはめずらしいかも。なお、終曲(第64曲)のコラールはおそくありません。
CD : HMX 2901630.31(harmonia mundi)