毎日バッハをきいていこう!

一日一バッハ




昨日から、朝方にセミが鳴くようになりました。まだサラウンド状態ではなく、特定の方角からのみで、梅雨明けもまだですが、これがはじまるといよいよ夏だという感じです。さて、「小川のせせらぎ」週間第3日にきくのは、スーフェイ・ヤン(ギター)の「G線上のアリア」。これは「J.S.Bach: Concertos & Transcriptions」(EMI Classics 6 79018 2)に収録されており、スーフェイの独奏できかせます。プログラムのメインは、ヴァイオリン協奏曲をギターと弦楽四重奏のために編曲したものですが、時間の関係で「G線上のアリア」を選びました(ほかはいずれまた)。なお、スーフェイは、1977年、北京生まれのギター奏者で、コンピレーション盤などをふくめると、すでに10枚ほどのアルバムをリリースしています。

6 79018 2

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小川のせせらぎ」週間第2日にきくのは、アンドラーシュ・シフの「ゴルトベルク変奏曲」。ピアノ奏者にとってもバッハはたいせつな作曲家でしょうが、バッハを積極的に録音している奏者のひとりがシフで、現代、ピアノによるバッハを代表する奏者です。シフは1953年生まれのハンガリーの奏者。夫人はヴァイオリン奏者の塩川悠子です。シフは「ゴルトベルク」を2度録音していますが、ここできくのは新録のほうで、2001年、バーゼルの国立カジノ音楽ホールでのコンサートを収録したCDです。

ECM 1825

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今週からしばらくは「小川のせせらぎ」週間とし、レギュラー枠では紹介しきれない、多彩なバッハをきいていくことにします。その第1日は、アンサンブル・コントラスト(ピアノ四重奏)の「J.S.BACH_transcriptions_Ensemble Contraste」(la dolce volta LDV 04)。このCD(2011年録音)はバッハ作品の編曲集で、アンサンブルのメンバーでもあるジョアン・ファルジョ(ピアノ)が、おもに編曲を担当しているようです。これからきくのは、弦楽三重奏のための「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」(「オルガン小曲集」)。ピアノ四重奏のために編曲された6声のリチェルカーレ(「音楽の捧げもの」)とまよったので、リチェルカーレも続けてきくかもしれません。

LDV 04

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梅雨空の日曜日にきくのは、三位一体節後第4日曜日のためのカンタータ「われ汝に呼ばわる、主イエス・キリストよ」。このBWV177(全5曲)は、「1724年のコラール・カンタータ年巻の不足を補う意図をもって書かれ」(『バッハ事典』)、1732年7月6日の初演されました。ヨーハン・アグリーコラの同名コラール全節に音楽がつけられており、「神なしたもう御業こそいと善けれ」(BWV100)、「主を頌めまつれ、力つよき栄光の王をば」(BWV137)などと同じ、いわゆる全詩節コラール・カンタータです。

ここできく演奏は、マルセル・ポンセール(オーボエ)が指揮するイル・ガルデリーノによる録音(2010年)。イル・ガルデリーノの編成は、合唱(4声部)がコンチェルティスト(ソリスト)4名と、それを補強するリピエニスト(トゥッティスト)が7名、楽器のアンサンブルは総勢10名です。ヴァイオリン独奏の寺神戸亮のほか、ヴイオラには秋葉美佳が参加しています。また、ほかのアンサンブルでリーダーを務めているような奏者、フランソワ・フェルナンデスとソフィー・ジェント(ともにヴァイオリン)の名もみえます。

CD : Passacaille 969(Passacaille)

Passacaille 969

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8週にわたって楽しんできた、クリスティーネ・ショルンスハイムによる「平均律クラヴィーア曲集」。これからきくのは、第2巻の掉尾をかざるロ短調の第24番で、ショルンスハイムの「平均律」も、これでききおえることになります。このBWV893、プレリュードもフーガも速めのテンポで演奏されていますが、ただ軽快であるだけでなく、峻厳さも感じられ、じつに味わい深いものとなっています。録音にあたっては、第1巻、第2巻ともに、フランスはコルマールのウンターリンデン美術館が所蔵する、ヨハネス・リュッカースのオリジナル・チェンバロ(1624年製)がもちいられ、その美しい響きも堪能できました。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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台風一過の朝、むっとした空気を払うように冷気をふくんだ風が吹いています。もっとも日中は気温もあがり、真夏日となる予報なので、爽快さもいまのうちだけになりそうですが。さて、クリスティーネ・ショルンスハイムの「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」、今朝きくのはロ長調の第23番(BWV892)です。協奏曲風で華麗なプレリュードに、対照的に渋めな4声のフーガが続きます。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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今朝は台風の影響なのか、かなりむし暑くなっています。風の影響はほとんどないのですが、雨が降り続き湿度が高く、不快な一日になりそうです。天気にかかわらずきくのは、クリスティーネ・ショルンスハイムによる「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。これからきくのは変ロ短調の第22番で、このBWV891のプレリュードは、第1巻同番に対応するような、ちょっと似たところがある美しい楽曲です。これに続く深刻な主題のフーガも、ききごたえがある名品です。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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クリスティーネ・ショルンスハイムの演奏で楽しんでいる「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。これからきく変ロ長調の第21番(BWV890)のフーガは、うねうねとした主題がおもしろく、いわゆる「ため息」の音型がふくまれています。しかし、「ため息」から想像される鬱々とした感じはありません。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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早朝はずいぶんとよい天気だったのですが、いまは梅雨空にもどってしまいました。台風の進路も気になるところですが、これからしばしのあいだは、いつものようにバッハを楽しむことにします。きくのは、クリスティーネ・ショルンスハイムによる「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」で、その第20番のプレリュードとフーガ。BWV889のプレリュードには、半音階的な下行がちりばめられて、ショルンスハイムのようにゆったりしたテンポで演奏すると、ふわふわとした雰囲気になります。不安定な感じともいえるのでしょうが、きいているとだんだん快感になってきます。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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クリスティーネ・ショルンスハイムによる「平均律クラヴィーア曲集」。その4枚組のアルバムから、まず第1巻をきき、続けて第2巻をききすすめています。今週は第2巻の第19番から24番を楽しむ予定で、これでショルンスハイムの「平均律」すべてをききおえるということになります。これからきくイ長調の第19番(BWV888)は、のどかな感じのプレリュードに、さらさらと流れるようなフーガが続き、ともに比較的短めの楽曲の組みあわせです。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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日曜日のバッハは、いつものようにカンタータ。きくのは、三位一体節後第3日曜日のための「わがうちに憂いは満ちぬ」で、演奏はトン・コープマンたちによるもの。このBWV21は、ヴァイマール時代に初演されたとされる2部からなる大作(全11曲)で、単独でも演奏される沈うつな調べのシンフォニアにみちびかれます。第11曲の合唱曲(Das Lamm, das erwürget ist, ist würdig zu nehmen)は、ヨハネ黙示録(5,12-13)によっており、同じ部分を歌詞とするヘンデルの「メサイア」の合唱曲(Worthy is the Lamb that was slain)と類似したところがあります。引用関係があるかどうかはわかりませんが、ヘンデルがマッテゾン経由でバッハの曲を知っていた可能性もあるかも。

CD : WPCS-4715/7(ワーナーミュージック・ジャパン)

WPCS-4715/7

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先々週からききはじめたクリスティーネ・ショルンスハイムの「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。これから楽しむのは嬰ト短調の第18番(BWV887)で、そのプレリュードは「多感様式に接近」(『バッハ事典』)したインヴェンション風。第2巻のなかではとくに新しい感覚があり、ショルンスハイムはこれをぐいぐいと、推進力あるテンポで演奏しています。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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クリスティーネ・ショルンスハイムによる「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」、ヨハネス・リュッカースのオリジナル・チェンバロの響きを堪能しながら、先々週から番号順に楽しんでいます。これからきく変イ長調の第17番(BWV886)のプレリュードは、あたたかく、おだやかですが、風格も感じさせます。これに続くフーガは、はねるような明るさが魅力です。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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クリスティーネ・ショルンスハイムの演奏できいている「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」。これからきくのはト短調の第16番(BWV885)で、プレリュードはフランス風序曲のようでもありながら、深刻な雰囲気をもっています。続くフーガも、休符と同音連打をふくむ主題がなにやら意味深で、プレリュードの気分をひきついでいます。

CD : 7115(CAPRICCIO)

7115

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今日はマリアのエリザベト訪問の祝日(7月2日)だったのですが、カンタータをさけて、レギュラーできいているクリスティーネ・ショルンスハイムの「平均律クラヴィーア曲集 第2巻」ですごしました。しかし、せっかくですので、やはり同祝日にちなんだ音楽をきくことにし、ハインリヒ・イグナーツ・フランツ・フォン・ビーバーの「ロザリオのソナタ(ミステリー・ソナタ)」から、第2曲のソナタを楽しみます。

16曲が収録された「ロザリオのソナタ」の出版譜には、それぞれの曲の冒頭に挿図と、第16曲をのぞきヴァイオリンの調弦法が記されています。挿図はイエス(と聖母マリア)の生涯が描かれ、第2曲はまさに「マリアのエリザベト訪問」で、今日にぴったりのソナタです。演奏は、同曲集のパッサカリアを紹介したさいにもきいた、ワルター・レイターとコルダリアです(Signum Records SIGCD021)。

SIGCD021

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