今年は、年間160冊読んで、そして撮ると計画したが、現在106冊目。残り時間を考えると計画成り難し。
そこで、少しでも速く読める本を、と選んだビジュアル系の本2冊だった。ところが、これは速読などモッタイナイほど面白く読めた。(速読は早食いに似たり。ゆっくりじっくり味わうべき時もありと知るべし)
普通の新書より数百円高い。紙質もよく、名画を眺めながら数百円分のリッチな気分を味わった。
(小学館101ビジュアル新書) [新書]
高階秀爾(たかしな・しゅうじ) (著)
5つ星のうち 4.5
(2件のカスタマーレビュー)
登録情報
新書: 192ページ
出版社: 小学館 (2010/10/1)
言語 日本語
↑ 写真(拡大)で少女の(左)瞳に注目。『真珠の耳飾りの少女』 (1665年頃)
精緻な写実の画家といわれるフェルメール(1632年 - 1675年オランダ)
画像検索 フェルメール ←鮮明な画像でもっと見る
写実的でありながら、瞳にやや不自然な白い点を描くだけで「生命感を表現」している。それだけで、見ているはずの私たちは、振り向きざまの少女に逆に見つめられているような感じあする。
この技法は現代の写真家によってももちいられている。
Art 1 誰も知らない「名画の見方」 (小学館101ビジュアル新書) 価格:¥ 1,155(税込) 発売日:2010-10-01 |
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「怖い絵」で人間を読む (生活人新書) [新書]
中野 京子 (著)
5つ星のうち 4.4 (8件のカスタマーレビュー)
登録情報
新書: 256ページ
出版社: 日本放送出版協会 (2010/8/6)
言語 日本語
名匠ベラスケス( 1599年(洗礼日)- 1660年バロック期のスペイン)の手によるハプスブルグ家の王子の一見かわいらしい肖像画。
この絵のどごが怖いのか、わかりますか?表紙帯写真を拡大して下さい。
絵が描かれた時代背景などを、詳しく知ることによって一見普通の見える絵がまったく違って見える。
一切の予備知識なしで自分の感性だけで作品に向き合うのもよいが、「見て感じる」より、歴史や時代背景や画家に人生など、さまざまに「読む」ことによって最初の印象とは180度違って見えることもまれではない。
著者のことは、たまたま見ていた、NHK教育テレビの、知る楽:探究この世界「『怖い絵』で人間を読む」で知りました。
「怖い絵」で人間を読む (生活人新書) 価格:¥ 1,155(税込) 発売日:2010-08-06 |