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『神隠し』 藤沢周平(著)

2010年12月18日 | 本と雑誌

101217_book_kamikakushi 神隠し 藤沢周平(著)

短編傑作集 11編(昭和49年~53年)

昭和54年1月30日発行 

青樹社 860円

どれも30枚前後の短いもの、あとがきで著者は「短いから書くのに楽かというと、そういうこともなく、むしろ逆かも知れない。」と書いている。

こういう本にハマってしまうのもいいかもしれない。

怖い女に悪い男。女同様男もこわい、ということか。怖さは、じわじわと迫ってくるようでもあり、ずかずかと突きつけられるようでもある。

悲惨な恐ろしい話をずかずかとテンポよく突きつけられると、なぜか、そこにはユーモアさえ感じられるのがフシギだ。悲惨で恐ろしいのは人生の話だ。もちろん人生はそればかりではない。

”市井に生きる人々の心の機微を奥深く掘り下げ、情緒豊かに紡ぎ出した独自の世界。清爽な情感を秘めたその端正な筆”を味わいたい。

本の表紙にタイトルがないのは意味があるのだろうか。

神隠し (新潮文庫)

神隠し (新潮文庫)
価格:¥ 580(税込)
発売日:1983-09

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神隠し (新潮CD 山田洋次が選ぶ藤沢周平傑作選)
価格:¥ 2,100(税込)
発売日:2004-11

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三年目

桃の木の下で

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夜の雷雨

神隠し